摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

新穂高609ピーク西稜を登る

5月24日の土曜日。快晴の天気予報の通り、爽やかな五月晴れだ。

21日から、ロープウェイが運行を再開しているので、利用してみよう。

変わった所は車内放送、なぜか、年配の女性のアナウンスが流れる。

どうせなら、若い人の方が良いのに。おまけにエコがどうとかって、

観光客に聞かせる話でない。ところで事故前は、正副二つの内の

副ブレーキが利かない状況で、我々は乗車していたってことかな。

ブレーキは直ったはずだが、発車・停車時のスピードが非常に遅い。

さて、おりひめ号のダミーは、ケージ型かと思いきや、手すりだけだ。

これに乗車できたら、素晴らしく解放感があって、楽しいだろうと思う。

掬星台からは、黒岩尾根を少し下って、桜谷西尾根に入って行こう。

保安林の看板の所から、笹の繁る尾根を辿って、ピークから南側へ。

やや戻る様に下って行く。枝道が多いが、一番太い道を辿れば良い。

展望の無い尾根だが、木々の隙間から、天上寺の青屋根が見えた。

かつては薪炭の搬出路として、また神戸市と山田村の境界として、

重要な道だったのだろう。今でも道の形状がしっかりと残っている。

かなり下った所で三枚岩が見える。今日はその北側の尾根を登る。

桜谷出合に下り着いた。阪急の主催する団体ハイキングがあるよう。

その団体さんたちと、しばらく一緒に歩いて、シェール道で分かれる。

三枚岩に行くなら、ここで右手に入るが、今日は生田川を渡って行く。

新緑のシェール道は、とてもキレイだ。一瞬、このまま歩きたいとも、

思ってしまう。この少し先、小沢が流れ込む所で、再び生田川へ下る。

渡渉点には、座り込むのにちょうど良い大岩がある。ビスケット3枚

の小休止。残念ながら生田川の水は濁って汚い。下流で子供達が

水遊びするのもどうかと思う。また煮沸しても、飲用にはしたくない。

渡った対岸は、灌木の林である。この辺りからは、何処を登っても、

609ピークから、西へ下る尾根に登り着く。今日は少し上流へ回り、

尾根の末端の岩が、露出した部分から取付く。後は高みへ登るだけ。

少し登って振り返る。以前、ヌクトゲートロックから登ったピーク。

桜谷出合からは三角錐の山に見える。植林され展望は全く無い。

最初は踏跡らしきはないのだが、少し登れば猪の獣道ぐらいの、

踏み跡が出てくる。此処も岩を縫っているが、写真では解らない。

モチツツジの花期も終わる頃。岩場に小さな株が生えている。

青空を背景にスッキリした岩場がある。つい登ってみたくなる。

上を見上げると、スッキリどころか、背の低い松がわずらわしい。

枯れた松葉が、厚い皮手袋を貫通して、手に突き刺さって痛い。

登りきった岩場の上から振り返る。両側を巻くことも出来るので、

しいて登る必要も無い。この辺りから、尾根上の踏跡が太くなる。

三枚岩を俯瞰する場所に来た。609ピークから往復する人も

いるのだろう。ゴミが落ちている。踏跡も道と言える位になる。

609ピークは松林の中で展望はない。休憩もせずに通過する。

とても濃いピンクのツツジが咲いていた。ミヤコツツジだろうか?。

展望岩まで来たが、昼食休憩するには暑すぎる。山頂まで行こう。