摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

ツツジ咲く木の袋尾根を下る・・・・(摩耶山南面・薮尾根の季節 38)

4月20日の日曜日は、朝から曇り。夕方からは雨が降るという予報。

昨日の岩屋尾根のツツジが残念だったので、今日は少し開花の遅い

杣谷流域に行こうか。だが、疲れていて長峰坂を登る気がしなかった。

そこでケーブルに乗って高度を稼ぎ、掬星台から下ることにする。

家を出るとポツリと雨粒が。ケーブルの乗客は友の会員6人だけ。

ロープウェイが運休中なので、中間駅からは仕方なく歩いて登る。

史跡公園まで上ると、桜が見事に咲いていた。麓より2週間遅い。

掬星台の桜もほぼ満開。例年よりも1週間は早いように思われる。

昨日のリュックも、掬星台ならば、素晴らしい開催になっただろう。

天気は良くないのに、ハイカーは多い。ベンチは全て埋っている。

数十名の団体ハイカーが通ったり、観光客の姿もある。やっぱり、

5月のリュックサックマーケットは、掬星台で開催した方が良いな。

アゴニー坂に向かって行くと、子供の丘の下も、桜が色とりどり。

アゴニー坂の鞍部から笹原の踏跡を辿る。最初はトラバースして、

やがて木の袋尾根の道に合流する。前を歩く家族が歓声をあげる。

写真には成り難いが、藪越しに尾根の両脇のツツジが見事である。

木の袋尾根の頭に到着した。松の多い円頂で下生えはツツジの藪。

やはり、開花は遅かったようで、先週の冷雨の影響を受けていない。

大きなツボミも沢山ある。このころが一番色が濃く鮮やかである。

この尾根は岩屋尾根ほど、密生もしてないし、大きな群落もない。

松林の中に点々と株がある。ツツジの尾根としては順位は低い方。

ただ今週に限っては、鮮度の良い花が見れるので、優先度は高い。

尾根の上部からは、西にオテル・ド・マヤ。東に長峰山が印象的だ。

写真だけだと、昨日の行者尾根の方がキレイに見えるかもしれない。

だが実際には、個々の花の生き生きした美しさが、まったく違うのだ。

なのでハムも家族も少々興奮気味。右を覗いたり、左に入ったりして、

各々キレイな花を見る為に、いつしか離れ離れに歩いてしまっている。

今年は馬酔木が良く目立つ。いつもより花期が、長いような気がする。

両側が切れ落ちて、岩の上から急斜面に咲くツツジを俯瞰できる所。

例年なら花だけが、宙にフワフワと浮いているように見えるのだが・・。

今年は既に若葉が萌え出ていて、やや興趣に欠ける。それでもキレイ。

株によっては若葉を出さずに、例年通り、花だけ咲かしているものも。

花に見とれすぎて昼食場所を忘れていた。此の先は、杣谷に降りても

良い場所はない。少し下り過ぎたが、展望岩場に登り返すことにする。

美味しい昼食を済ませて下って行く。ツツジのアーチを幾つかくぐる。

雨が再びパラパラと落ちてきたが、気にならないほど幸せな気分。

摩耶堰堤乗越しから、木の袋尾根を望遠で望む。中央には食事した、

岩場が見えている。顕著な尾根で此処からは、一つのピークのようだ。

杣谷堰堤上では、第五堰堤工事架線下の防護柵が組まれ始めていた。