4月12日の土曜日、この日は杣谷の上流から支尾根を登ったり、
途中からは谷を遡行したりで、長峰山頂の天狗塚まで登って来た。
土曜だというのに、ただ一人のハイカーも通過しない。天気予報も
悪くなかったのにどうしてだろう。季節的には一番良い時期だけど。
山頂付近はコブシが満開だったが、馬酔木もまだ花を咲かせている。
天狗塚から南に下ると、すぐ公設道標があり道が二分する。左側が
伯母野山に下る一般道。ハチノス谷西尾根は右側の道を下って行く。
20米も歩かないうちに、また道が二分する。今度は左の道を選ぶ。
右の道は、六甲線一三鉄塔までの関電巡視路で、鉄塔で行き止まり。
上部は高木のツツジが多いが、まだツボミは小さい。日当たり良い
所に咲いているツツジがあったが、全体的にはまだまだという感じ。
六甲線一二鉄塔付近まで下っても、ツツジはまだ咲いていなかった。
上の写真の右下には、薄茶色い葉と共に、山桜が花を咲かせている。
だが一二鉄塔下では、下るにつれ徐々に咲いている株が増えてきた。
ツツジの花越しに摩耶山頂を望む。この尾根は、存外に展望が良い。
山桜の茶色い若葉と薄いピンクの花も、春らしくて好きな風景だが、
ミツバツツジの薄紫色の花が咲くと、全く目立たなくなってしまう。
例年この付近が、両側の藪が濃い所だったが、ここ数年薄くなった。
この道を歩くハイカーが、多くなったせいではないかと思っている。
同じミツバツツジの色にも違いがある。土壌のせいか、種の違いか。
ハチノス谷西尾根を登られる方がいたら、ぜひ4月中旬をお勧めしたい。
それは年にただ一度だけ、この尾根が、色鮮やかに彩られる季節だから。
さらに下れば、今度は遠目に見るサクラがキレイだ。足元も対岸にも。
もちろんツツジの花は、杣谷へ下りつく手前まで、咲き続けている。
山火事の跡に、伐採された桜の木がある。幹はもう朽ちているのに、
道の上に枝を伸ばして、花を咲かせている。例年なぜか気になる木。
杣谷道に合流し下って行くと、永峰堰堤では、まだ作業されていた。