昨日のことだが、学校林道の崩落現場上で食事しながら、ふと思いつく。
555ピークから此処に来るまで、工事の立入禁止札も無くなって久しい。
ならば、阪神大震災以来続いていた、崩落防止工事も終わったのだろう。
立入禁止でないなら、歩いてみたい道がある。3月2日雨上がりの日曜日。
午後からは回復傾向という予報を聞き、11時近くになってから家を出る。
貯水池は渇水状態。でも布引の雄滝は、放流されているので水量は多い。
渇水の影響はこちらに、水鳥が浅瀬を求め、池畔の神社下に集合していた。
家を出た時には、摩耶山上は暗い雲を被っていたが、大分回復してきたよう。
生田川周囲の落葉樹が芽吹いている。来週末はもっと色合いが変わるだろう。
地蔵谷道に入って行こう。これから登るコースは、新神戸からは遠回りでも、
鈴蘭台方面からアプローチする人にとっては、天狗道への近道となるだろう。
地蔵谷堰堤上の堆積地の奥に、南側へ登って行く道がある。この道は長らく、
学校林道崩落工事現場や、治山ダムの工事に従事する人達の通勤路だった。
上空を架線が通行していて、通行禁止となっていたが、現在は解かれたようだ。
工事が終われば、通る人も無くなり消える道だ。今のうちに歩いておきたい。
すぐに大きなダムが現れる。兵庫県の施工による砂防ではなくて治山ダム。
この道は谷の右岸(上流から見て右)についている。概ね良い道と言えよう。
治山ダムは名前が付いていない事が多い。その為、谷の名前も分からない。
2段の治山ダムを高巻き、しばらくすると天狗道のスカイラインが見えて来た。
稲妻坂下の鞍部に出る。長らく設置されていた架線下の防護壁も無くなった。
天狗道を乗り越して南に下ると、現場事務所が設置されていた平削地に至る。
平削地端からは、崩落地を望むことができる。崖が黒っぽいのはなぜだろう。
さらに南に下って行くと、工事の際に付けられたであろう階段道が現れる。
一旦は谷底に下るが、再び斜上して行く。此の先、作業道は二分三分する。
工事現場が広範囲に及ぶのだから当然だろう。少し迷って尾根道に戻った。
急な尾根筋を登って行く。そもそも崩落するような地質な訳で、作業路も
崩れ始めている箇所がある。落石を起こしそうな所もあり、注意して登る。
グズグズな崖地を登りきると、架線場跡らしき展望の開けた場所に登り着く。
南側にも展望が開ける。雲はまだ多いが、時折、陽が差すようになってきた。
崩落防止工事の為に伐採された斜面。これがまた、新たな崩落を招きそうだ。
崩落地は金網で覆われている。作業道は崖地の上を行くが危険は感じない。
急斜面をトラバースするようになると、道沿いにトラロープが張られている。
後はトラロープに従って歩こう。棘の多い木が繁茂する場所も登って行く。
ようやく学校林道に登り着いた。555ピークと崩落現場上との中間ぐらい。
少し下れば崩落現場上の展望地。もう一段下って、三本鉄塔下で昼食にしよう。
今日歩いたコースは、概ね黄色いライン。標高差以上に疲れたが、楽しかった。
BGMは、CREAMの新曲「#nofilter」