摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

行者尾根から雪の摩耶山に登る

2月8日は、日本列島の太平洋岸を低気圧が通過し、各地に雪を降らせた。

これは、冬ではなく春先の気象だ。2月の上旬というのに温暖化のせいかな。

大阪でも雪が降ったというのに、神戸は朝から雨模様で、がっかりな土曜日。

平地は雨でも、摩耶山上は雪だったよう。明けた日曜日は、朝早く家を出る。

時雨模様も雷声寺から登って行くと、細雪が降っていた。555ピークも白い。

旧まや道の定点観測地から。標高400米から上は、粉砂糖をまぶしたようだ。

行者小屋前は真っ白。最後の小屋も取り壊され、撤去工事は今月末までの予定。

湿った雪が5センチばかり積もっていて、先行者の足跡が一つだけ残っている。

露岩帯まで来ると積雪もやや増えて、ずっと雪を踏んで行くようになってきた。

風は弱いし、気温も高い。上着なしで歩いて来た。此処で紅茶一杯の小休止。

行者尾根上部の樹林帯では、木々に積もった雪が溶け、滴が盛んに降ってくる。

昨日の雨のせいか遠望が効き、明石大橋も良く見えている。頭は、滴でずぶ濡れ。

摩耶山頂の電波塔が見えてきた。雪は山を立派に見せる。いつになく良い感じ。

天狗道に出ると北風が吹き寒い。積雪も増え15センチ位。軽アイゼンを付ける。

僅かな積雪ではあるが、露岩の多い天狗道では、それなりに雪山のように見える。

天国ベンチに寄ってみるが、寒々として風も強いし、食事する気になれなかった。

掬星台からは鈍い色の大阪湾。まだ時雨れて、細かい雪や雨が降っているようだ。

時計を見るとまだ10時半だった。どうりで登山者はまだ少なく、静かな掬星台。