摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

冬枯れの世継山・西峰に再び登る

1月11日の土曜日。正月の韓国山行の疲れが、まだ取れていない。

簡単に登れるところに行こうと、ゆっくり正午前になってから家を出る。

昨年末に登った世継山が適当だろう。今日は逆コースを歩いてみよう。

新神戸回りで貯水池へ。良い天気で風も弱い、歩いていると汗もかく。

三連休で遠くへ行く人が多いのか、寒さの為かハイカーの姿は少ない。

紅葉茶屋の上手に堰堤がある。初めて気づいたが「河鹿堰堤」という名。

この堰堤上に下って来よう。というのも世継山西峰の山裾は急斜面な上、

下に人家や歩道が続いていて、斜面を登下降すると落石の危険がある。

登りは前回下ったコース。市が原を過ぎ尾根を回りこんだ所から取り付く。

写真では判りにくいが、九十九に踏跡があり、今は猪が利用しているよう。

細尾根には切り開きがある。導水管等の施設があり往時は通行もあったろう。

古い導水管が出てきたら、これに沿って登っていく。急斜面だが藪は少ない。

僅かなアルバイトで、神戸東線二十鉄塔に至る。此処から上は巡視路がある。

左に高尾山。右手には天狗尾根・黒岩尾根。冬枯れの季節だから見える展望。

巡視路の右手の尾根が、やけに明るいのが気になり、道をはずれ登ってみる。

するとコンクリートを打った広い平地に出た。幼稚園の運動場位の広さがある。

コンクリート以外に遺構は何も残っていないが、相当大きな施設があったろう。

その昔にあったというゴルフ場の関連施設かな。なんだか不思議な場所である。

この後は、ハーブ園から回り込んで来る歩道に戻って、九十九に登って行く。

人工的に伐採された世継山西峰に到着。前回の登りと比べれば、実に簡単だ。

さすがに山頂は、風が吹き抜けて寒い。写真は逆光だが、明石大橋も見える。

本来ならハーブ園を抜けて東峰に至り、ハイキング道を使って下山したいが、

ハーブ園の車道沿いにフェンスが張ってあるし、前は無料入場できたゾーンも、

民間に経営を委譲した後は有料となったので通れない。という訳で南側へ下る。

山頂から少し下の架線場跡まで、古い道跡がある。後は藪に突っ込むしかない。

前回登ってきた尾根の、1本北側の尾根を降りて行こう。切り開き等は全くない。

世継山の西斜面には、アオキが密生する。藪としては棘の木よりは余程良い。

尾根筋は藪が濃いので斜面に逃げて、また尾根に戻ることを数回繰り返す。

右下に谷が見えてきたので、予定より早めに谷へ下る。急だが尾根より歩き易い。

河鹿堰堤の上に下って来た。堰堤ができた頃には、生田川にも河鹿が居たのかな。

河鹿堰堤の進入禁止柵は、斜めに付いている。人の通行を意識した作りだと思うが、

今は猪の獣道しか見当たらない。後は賑やかなハイカーに混じって、新神戸へ下る。