摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

六甲線一三鉄塔から、北側の谷へ下り、長峰山に登り返す。

12月23日の祝日。寒いが風の穏やかな、晴天の朝だった。何処へ行こう。

ロープウェイが休業中なので、掬星台に行く必要もない。長峰山に登ろうか。

という訳で護国神社。2年前に老朽化の為、撤去された鳥居が再建されていた。

三連休で空気が澄んでいるせいか、摩耶山上の星の駅も、くっきり見えている。

杣谷に入ると風もなく、南からの陽光に溢れ暖かい。道脇の笹が刈られている。

長峰山西尾根(仮称)の末端。六甲線一三鉄塔のある尾根と言った方が正確かも。

左端の小さい岩場を回り込んで、岩の上に出て、右側の大きな岩場の上部に至る。

藪は濃くコース取りには毎回迷う。尾根に乗ってしまえば、踏跡はあるのだが。

尾根に乗った所で見上げれば、長峰山頂が見える。この尾根は「く」の字型だ。

その屈曲部に六甲線一三鉄塔が立っている。まずは其処を目指して登って行く。

尾根上には、しっかりした踏跡があるので、もっと良い登り方があるのかも。

藪尾根でほとんど展望は無いが、一か所抜けた所があり、南西に眺めがある。

一三鉄塔に近づくほど道は良くなる。ただし、上から下ってくると分かり難い。

六甲線一三鉄塔。いつもなら此処で昼食だが、今日は先が長いので休まず通過。

ここから長峰山頂までは巡視路。道は良いがやや単調。違うコースを考えてみた。

鉄塔からの巡視路が北に向かい、東の山頂へ曲がる所から、支尾根を下って行く。

切り開きがある。一三鉄塔から一四鉄塔に、移動するための作業路だと思われる。

途中、大きな桜の木の横を通って行く。右側に見えているのが、神戸線一四鉄塔。

長峰山西尾根(仮称)の南側は岩ケ谷といい、その名の通り深く険しい谷である。

反対に北側の谷は、比較的浅く両岸も緩やかだ。切り開きを下って谷に降り立つ。

堰堤上流には階段状の小滝があるが、それを越えると、岩屑が詰まった河床となる。

沢筋が東に向かうと、50メートルほどの滑が現れる。落ち葉の季節は印象が薄い。

滑(ナメ)の上部には堰堤がある。兵庫県の設置なので、治山ダムと呼ぶらしい。

しかし銘板の類がなくダムの名称は分からない。どうやって管理しているのだろう。

次の砂防ダムには、水抜きの穴にスズメバチが巣がある。現在は蜂は居ないよう。

この最後の堰堤は、やや高い所を巻いて河床に下る。しばらくで二俣が現れる。

右俣・左俣とも登ったことがあるが。左俣の方が、まだしも楽に稜線に辿り着ける。

岩屑の詰まった急なルンゼ状の谷。落石が怖いので、家族は間を詰めてついてくる。

さらに登り、笹の下生えが出てくると、稜線も近い。岩は固くなるが、落石には注意。

最後は長峰山頂北側の最低鞍部に至る。椿の木が多いが、花は全く咲いていなかった。

丸木の階段道を登り天狗塚へ登る。冬枯れのせいか北側からも、岩の形が良く分かる。

さすがに天狗塚上では、風が吹き抜け、かなり寒い。一段下った平地で昼食にしよう。

食事を終えた後は、伯母野山町への一般道を下る。ずいぶん寒くなって指先が凍える。

観音谷の堰堤工事が終わっていた。中央が格子状になった珍しい造りのダムだ。

こちらは右上に銘板があるが、高くて読めない。周囲に柵もなくて自由に近づける。

右に曲がれば松陰のグランドを経て、伯母野山町へ至るが、今日は直進してみよう。

するとほんのわずか下るだけで、住宅街に飛び出した。篠原台21丁目。展望が良い。