摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

北野町西公園から二本松林道を経て、神戸東線一四鉄塔へ

12月8日の日曜日。朝の内は快晴。例年、秋に一度は歩く道を、

この秋には、まだ行っていないことを思い出した。もう晩秋なので、

紅葉は期待できないにしろ、とにかく行ってみよう。三宮から回る。

加納町3丁目の交差点で、水陸両用車のスプラッシュ号を見かけた。

新神戸の辺りは、よくウロウロしているのに、実物を見たのは初めて。

朝から観光客で賑う異人館街を抜けて、北野町西公園へ向かう。

公園の奥にある、堂徳山への登山口には、猪除けの柵が設けられた。

扉があるのは、設置者には人が通行するという認識はあるということ。

堂徳山は国有林だが、この柵は兵庫県が設けたもの。山頂の北側に、

「行き止まり」という道標を設けているのは、神戸市とややこしい。なので、

営林局が伐採を施し登山道を整備しても、「行き止まり」道標はそのまま。

以前に比べて、道跡がハッキリしてきた。昨日下ったハチノス谷東尾根より、

分かり易いぐらいだ。嬉しいことに、通行する人が増えたたのかもしれない。

そんな事を考えながら歩いていると、後ろから空身のハイカーに追抜かれた。

此の尾根で人に出会うのは珍しい。きっと、ご近所の方だろう。この尾根道は、

堂徳山・城山の南面では、最も好きな道。もっと沢山の方に歩いてもらいたい。

ほとんどの木が落葉して、尾根筋は明るい。神戸港がいつになく良く見える。

堂徳山山頂には、三等三角点(337m)がある。潅木や笹が繁り展望は無い。

ここからは水平な道が二本松林道まで続く。紅葉は終わったが落ち葉がキレイ。

ドライブウェイに出る手前、例年なら紅葉のキレイな所だが、茶色まま散っている。

光が当たっていれば、茶色っぽくてもそれなりに。だが通行する車は少ない。

この季節、良いドライブコースだと思うのだが、なぜか忘れ去られたような道。

二本松林道に入ると、上下の斜面に立つ木々を、見下ろしたり、見上げたり。

猩々池の手前辺りは落葉していた。ハイカーが多くて、猩々池は休まず通過。

二本松林道をさらに西へ進むと、兵庫県が施工する工事飯場が設けられていた。

此の先、二本松林道は再度谷を大きく回り込むが、やや冗長に過ぎる感がある。

そこで今日は谷を渡って、対岸の尾根を登り、防火道に辿り着くという計画だが?。

谷を渡る好適地として、宇治川堰堤上の堆積地を選ぶ。幸い工事中ではなかった。

険しい再度谷だが、この付近は両岸ともに、歩いて下れる位の傾斜となっている。

林道が上にあるだけに、ゴミも多く落ちている。だがモミジの落ち葉が降り積もり、

なぜか静謐で清浄な雰囲気のする場所。林道を歩いているだけでは気づかない。

宇治川堰堤の対岸から急な尾根に取り付く。猪の獣道を拾って九十九に登って行く。

此の尾根には踏跡はあるものと思っていたが、期待は外れた。獣道以上の物はない。

この付近特有の根が露出した樹木がある。此処を過ぎると関電の巡視路に合流する。

二本松林道からの道とも合流し、しばらくで神戸東線一四鉄塔。ここで昼食にしよう。