摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

新穂高・三枚岩中央稜(仮称)

今日はロープウェイに乗って、掬星台からのスタート。さあ何処に行こうか。

昨日の雨の湿気と、空も雲は多いが、天気予報では午後から晴れるそうだ。

掬星台周辺の紅葉は、徐々に色づき始めているけど、どうも冴えない色合い。

何となく足が水道管理歩道に向かう。まだ昨日の雨で、濡れた岩場が良く滑る。

北側に609ピークが見える。足元は悪いけど久しぶりに三枚岩に行ってみよう。

徳川道に出る手前の笹が、刈られて立派な道になっている。なにかの工事か、

とも思ったのだが、徳川道の笹を刈った時に、ついでに刈られただけのようだ。

シェール道に入って生田川を渡る所で、左岸の藪に入る。昨夜の雨で水量が多い。

しばらくで新穂高から、二本の小沢が下って来て、生田川の手前で合流している。

向かって右側の小沢が3ルンゼ。左側の小沢が1・2ルンゼとなって突き上げる。

この小沢の間の細尾根を登って行く。最初はそれほど煩くない落葉樹の藪尾根だ。

登るにつれ木々が小さくなり、藪の密度も増してくる。といっても長くは続かない。

やがて露出した岩場が多くなり、植生も背の低い松が主となる。手に松葉が刺さる。

右手には3ルンゼを仰ぎ見る。今日は中央に水流がある。滑り台のような岩場だ。

藪の薄い所を求めて、左側に乗り越して行くと、眼前に巨大な岩場が見えてきた。

2ルンゼを仰ぎ見る。斜度は緩いが岩は脆そうだし、支点となる木も頼り無い。

藪がうるさいのでもう一度、3ルンゼ側に回り込み階段状の岩場を登って行く。

昨年登った三枚岩バットレスとでも呼べるリッジ。その向こうに1ルンゼがある。

大雨が続いたせいか、岩がひどく脆い。ただ乗っているだけという岩が沢山ある。

稜線の藪に突っ込む前に振り返るが、生田川周辺の黄葉はまだまだという感じだ。

一般道に出てさらに登り、展望岩場で小休止。この時はまだ青空だったんだけど。

新穂高の山頂には何となく行く気はなかった。展望岩場下の鞍部から小沢を下る。

下りついたところは砂防ダムの上だが、徳川道へはもう一本、尾根を乗り越える。

都合よく徳川道が右岸から、左岸に渡る手前に出てきた。前回は少し上流だった。

新穂高への取り付きを過ぎると、雨が降り出してきた。今日も雨具は持っていない。

ドライブウェイに出ると本降りになった。簡単に「かわいそうな人」の出来上がり。