鄭銀淑氏著「マッコルリの旅」という本には、ちらりと紹介されたこのお店だが、
新刊の「韓国酒場紀行」では、暗闇に浮かぶ印象的な写真で、最も魅力的な
酒場として紹介されている。以前から、是非、伺ってみたいと思い続けていた。
仁川空港を午後8時半着でも、鐘路3街まで来ると10時半になっていた。
安国駅近くの宿へ荷物を置いて、このお店まで戻って来たのは11時過ぎ。
真夏のことで、狭い店内には客はいない、路上のテーブルに陣取っている。
路地の奥にも、同じような店が並んでいるが、客が最も多いのはこの店。
客層は幅広い。サラリーマンが多いが、登山帰りの一団や、ソウルらしく
業界人っぽい若者達とか、外国人もいたりする。居心地の良い雰囲気だ。
時間が遅かったので、店の人に大丈夫かって顔をすると、もちろんという
感じで席に案内してくれた。センスの良い帽子を被ったアジュマは、「韓国
酒場紀行」で美人女将と書かれたその人だろう。練炭がすぐ運ばれてきた。
カルメギサル2人前を頼む。1人前11000W。カルメギサルのチェーン店と
比べると安くはない。やはり食事ではなく、酒の肴としての値段。練炭の火で
じっくりと時間をかけて焼くので、チェーン店のようには回転は良くないだろう。
カルメギサルでマッコルリを1本開けて、まだ去りがたい気分だ。サービスの
豚の皮(コッテギ)を1枚もらい、焼酎も1本頼む。このコッテギがコリコリして
美味しかった。冷えた焼酎も飲み干し、良い気分のまま千鳥足で宿に戻った。
味・カルメギサル専門(ミカルメギサルジョンムン)
ソウル市鐘路区教義洞7−1
営業時間 15:00〜24:00
休業日 第3日曜
(2013年8月23日 1000W=89円)
翌日、目が覚めたのは10時半。家族から、酒は1本だけ!と厳命が下った。
今日のBGM
気分上々↑↑/mihimaru GT(Cover) Goose house