摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

ヌクトゲートロックを探して

9月28日の土曜日は、素晴らしい快晴となった。空気が澄んでいて、

自宅からでも、いつもは見えない山頂の電波塔がはっきり見えている。

が、こんな日に限って六甲道に用事があって、終わったのは10時前。

ロープウェイで掬星台へ上がると、11時を過ぎていて、もう昼食を

食べているハイカーもいた。我々も桜谷出合まで下って昼食にした。

桜谷出合の渡渉点から、生田川の上流へ向かうと、しばらくで大きな

釜に行く手を遮られる。この左手に大きな岩場がある。20メートル程

の高さはあろうか。この岩場がヌクトゲートロックなのか、定かではない。

上を見上げると、まだ岩場が続いているようなので、様子を見に行こう。

左手の急斜面を登る。立木に縋りながら登って行くと、上部にも岩場が

あった。だが、その昔クライミングのゲレンデであったようには思えない。

岩場は続くが、風化し脆そうだ。樹木が無かったとしても登れそうにない。

一つの岩の大きさは数メートルで、積み重なるように続いてるに過ぎない。

やはり、この付近がゲートロックと呼ばれた場所とは、確信できなかった。

それにしても、この急斜面には苦労した。地面は砂状で踏ん張りが効かない。

立木を掴み、立ち木をスタンスにするように、木から木へと掴まって登って行く。

岩場の最上部には、架線のワイヤーが残っていたが、残念ながら眺望は無い。

そこから上は斜度が下がり、普通に歩いて行ける。左斜面に植林帯が現れる。

なぜか、前方から殺気を感じる。小さな蛇がとぐろを巻いていた。マムシかな。

高みに向かって登って行くが、藪が煩くて仕方ない。もちろん展望は全くない。

小さなピークに達した。此処が桜谷出合や三枚岩から、三角錐に見える573高地

だろう。ここから三枚岩が見えればと、期待していたが樹林に遮られ全く見えない。

小ピークから少し進むと歩道に出た。初めて見る道。どちらに進むか迷ってしまった。

一旦は南へ向かったが、そのまま生田川へ下ってしまうようで、元に戻り北に向かう。

草深い道を歩いて行くと、西六甲ドライブウェイのカーブナンバー42の近くに出た。

カワウソ池に向かってドライブウェイを歩いて行くと、カーブナンバー45の所で、

三枚岩が見える。但し、やや横から見る感じになり、見えない部分もあり不満足。

カワウソ池からはシェール道に出て上流に向かう。周囲の笹が泥で汚れている。

先般の台風18号の増水時にか、泥流が道から2メートルも上まで達したようだ。

シェール道のベンチで昼寝をしたり、ゆっくり時間をかけ、掬星台に戻って来た。

今日はカップルが多い。空気が澄んでいるので、素晴らしい夜景が見れるだろう。