摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

水落山(638m)・・・・・・2013年8月25日・・・ソウル市

水落山(スラクサン)に登るのは2度目。前回は2009年5月に登っている。

地下鉄7号線・水落駅から尾根道を登ったが、どうもメインコースではない。

今回は谷道から登ってみる。家族はろっ骨が痛むので休養日。一人で登る。

水落駅の1番出口を出て、幹線道路沿いに北に進んで、交差点で右に入る。

キムパブや飲料水等を売る店が、ずらりと並んでいて、登山者を待っている。

道なりに進んでいくと、マッコルリを飲ます屋台が並ぶ。下山者相手なので、

まだこれから準備を始める所。今日は日曜日なので、午後は賑うことだろう。

車道は、やがて谷沿いの登山道となるが、渓谷の中には、食堂のテーブルが

準備されている。韓国の人は、疲れた時に冷たい水流に足を浸すのが好きだ。

こんな食堂が、数えたら5つも続いた。右手には建物があって普通の席もある。

国立公園ではない為、商行為について規制が緩いよう。この食堂は、岩と岩

の間をコンクリで平たく固めて、足首が浸る位に谷水が流れるようにしてある。

食堂群がきれて、しばらくで道が2分する。左側がメインコースのようだ。

稜線への急な道を登って行くと、「無料テーピング・・」と横断幕を掲げて、

客を待ってる人がいる。テープを売るのかな、こんな商売は初めて見る。

急登をこなし、汗だくになって峠に到着すると、此処にはアイスクリーム

売りのアジュマがいた。見てると1本1500Wでも、ずいぶん売れている。

よほど買おうかとも思うが、山頂まではあと少しだ。一休みして先を急ぐ。

峠からは岩場が多くなる。スラブには鉄棒がスタンスとして打ち込んである。

ひと登りすると、西側に北漢山や道峰山の眺めが良くなる。良い天気となった。

山頂に近づくと、韓国特有の木製階段もある。退屈だが安全に景色を楽しめる。

岩の上に、休んでいる人が見えてくれば、水落山の山頂。日曜日で混んでいる。

山頂にもアイスクリームやビールを売るアジョシがいた。「アイスケ〜キ〜」

「チョノン!!」と声を上げている。思わず1本買ってしまう。峠のアジュマは

黙っていても1500Wで売れてたのに、山頂では1000W。商売の妙だな。

山頂から右手が道峰山。左手が北漢山の岩山。去りがたい気分になる眺め。

だが、山頂は日陰が少ない上に人が多い。食事したいが安定した場所もない。

適当な昼食場所を探しながら下山して行こう。振り返ると山頂は大きな岩場。

蘆原区役所の作った案内板なので、蘆原区からのコースだけ説明してある。

オレンジ色の線の下側を登って来た。案内板の通り平行するコースを下ると、

やや冗長なので、南側へ下りタンコゲ駅へ出ようと思う。地図は上が東だった。

夏の日差しが、岩場を白く照らして、深緑とのコントラストがキレイに見える。

景色が良くて日陰がある平たい岩場があった。人もいないので、昼食にする。

駅で買って来たキムパブ。1000Wだったが、具も沢山入っていておいしい。

人が来ないと思ったら、道を間違えていた。国立公園ではないので枝道が多い。

急な斜面を適当にトラバースして行くと、大きなスラブに飛び出しコースに戻った。

今までと違う道標。これは南楊州市の作ったものだ。道標が違うと指し示す

地名も違うので、そのたびに迷ってしまう。そのうえ枝道が多いので悩ましい。

水落山頂方向を振り返る。巨大で丸い岩が積み重なったような独特の山容だ。

ようやくタンコゲ駅を指し示す道標が出てきた。この前後でも2度も道に迷う。

元の道に戻ろうと、人声のする方に歩いて行くと、クライマーが登攀の準備を

していたりとか、とにかく枝道が多い。それでも下りさえすればどうにかなる。

そしてこんな所に出た。入口に道標もないので、逆コースはとうてい辿れない。

タンコゲ駅へ出る途中、アイスケーキ7割引きの店を見つけ、山頂で食べたのと

同じ物を買ってみると、本当に7割引きの300Wだった。山頂は定価だったのね。