摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

三聖山(481m)・・・・・・・2013年8月26日・・・ソウル市

ソウル市内の南端にある三聖山は、有名な冠岳山の西隣にある。

登山口は北側のソウル大学からがメジャーだが、地下鉄の駅から

歩ける西側から登ろうと思う。地下鉄1号線の石水駅で下車する。

石水駅を降りて1番出口を出れば、緩やかな尾根が間近に見える。

今日はもう道を間違うことはないだろう。真直ぐ山に向かって行こう。

住宅街を抜けると、山裾に市民農園のような所に、道標があった。

目指す三聖山を差してはいないが、登って行けば、たぶん大丈夫。

登山口付近には、案内登山会のチラシが木々にぶら下がっている。

ある意味、登山者が多い証拠なので、三聖山まで行けるはずと思う。

道標はホアム山を差しているのだが、最後まで何処がホアム山か

分からなかった。緩やかで良い道が続いている。風が通らず暑い。

この日、一番面白かったのがこの横断幕。いつもの山火事注意かと

思いきや「山林内、賭博・商行為をしないでください。衿川区庁」とある。

商行為はよく見るんだけど、賭博って・・・・・。やってる人いるのかな?。

展望のない樹林を延々歩いて来て、ようやく岩場が現れ始めた。

今日は少ないが、週末には混雑するのだろう。とても広い道だ。

場所によっては、三本並列して登山道が出来ている所もあった。

平たい岩場で一休み。見上げると大韓航空機が頭上を飛んでいた。

そういえば関空から仁川への便は、ちょうど冠岳山の上を通過する。

チョマン台という標識がある所に来た。この付近は山頂のようだが、

広く緩やかに起伏のある地形で、どこが最高点かもよくわからない。

北側だけが崖になっていて展望が良い。ソウルの中心部が望める。

此処から90度方向転換して、南へ三聖山へ向かう。また樹林の道。

ほとんど平坦な樹林の中を歩いて行く。道標が変わった。つまり

行政区域が変わったということだろう。三幕寺に向かって行こう。

ダラダラ下って行くと、ようやく正面に山らしい頂きが見えてきた。

まだ三聖山ではないだろう。手前のクッキ峰というピークだろうか。

真直ぐ登って行くと岩場に突き当たった。ロープが設置してある。

右手を巻き上がるのが、本来のコースだったようだ。

北に向かって岩を登って行くと、太極旗のあるピークに達する。

冠岳山の眺めが良い。三聖山へは南に戻って少し下ると車道に出る。

舗装された車道を淡々と登って行くと、通信施設のある山頂に着く。

これ以上は立入禁止かと思うが、右手の階段は登ってもよさそうだ。

階段を登り、さらに通信施設の屋根にも登れるようなので上がると、

こんなところに、三聖山の山名標識があった。韓国でも珍しい山頂。

山頂一帯は軍等の通信施設の為、登山者に配慮されての事だと思う。

おかげで北側の展望がとても良い。先ほど登ったクッキ峰が見える。

下りは山道もあったが、風通しの良い車道を下る。何だか脱力気味。

京仁教育大学の正門前からバスに乗り、地下鉄1号線の冠岳駅へ出た。