摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

杣谷道から六甲線一三鉄塔へ登る・・・(摩耶山南面・薮尾根の季節 26)

昨日から春の嵐で、今日も朝から風が強い。小雨や雹も降っている。

それでも、昼近くになると陽が差してきたので、11時過ぎに家を出る。

護国神社から杣谷を目指す。丸山公園上山腹の桜が咲いているようだ。

境内では、しだれ桜がキレイだが、お花見をしている人はいなかった。

杣谷に入ると、対岸の山腹に山桜が多い。雲の動きは早いが風は弱い。

家の近くのツツジが蕾を膨らませているので、山では咲いているかも、

と来たのだが、思った通りだった。昨年よりは2週間は早い開花だろう。

摩耶堰堤下では、青空も広がった。このまま晴れると思ったのだが・・。

摩耶堰堤を乗り越した所にある山桜。この桜が咲いているのを見るのは

初めてのことだ。ツツジの季節には例年散っていたからだ。肉厚な花弁。

長峰山西尾根(仮称)の末端が見えてきた。右手の凹みは岩ケ谷である。

左側の岩場の裾を、岩ケ谷方向に回り込み、長峰山西尾根(仮称)に乗る。

摩耶第二堰堤下で、杣谷道は東側へ渡り、一旦右手に斜上して左へ曲がる。

その屈曲点から杣谷道を離れ、そのまま右手へ斜上して行く。皮手袋装着。

すぐに岩場の裾に至る。この岩場も登れないこともないが、今日は巻こう。

岩場の裾を回っていくと急斜面にシダ藪が現れる。右手は浅い谷状の地形。

このまま直上すれば良さそうに思えるが、崩れやすい土の急斜面で苦労する。

下から見上げると分かり難いが、シダ藪に切れ目があり、右上に斜上している。

急斜面で土砂が流れ、今は踏跡とも呼べないが、架線場の作業道跡ではと

思っている。付近には酒の一升瓶やジュースのガラス瓶などが散乱している。

シダ藪の切れ目を斜上していくと、摩耶第二堰堤を足元に見る岩場に出る。

この辺りでは踏跡があるかに思えるが、やや藪の濃い細尾根が上って行く。

常に岩ケ谷の斜面を見るように、細尾根を登って行く。獣道位が続いている。

岩が不安定に転がる斜面に出るが、此処も岩ケ谷方向に回り込んで行こう。

杣谷道から見た右手の岩場の上あたりに出る。尾根に乗り直すような感じ。

まだ標高が低いので此の付近は、コバノミツバツツジが満開になっている。

この辺りから、踏跡とよべるレベルになり、上に登るほど道は良くなる。

ということは今日登って来た細尾根以外にも、道があるのかもしれない。

さらに登るとツツジはツボミばかりとなる。尾根筋はすべてツツジの藪だ。

昨日からの強風で、スモッグが流れたのか、街並みがやけにクリアに見える。

やがて前方が明るくなると、六甲線一三鉄塔に出る。此処で昼ご飯にしよう。