24日日曜日は、シェール槍から西側へ直接下って、シェール道に
降り立った。お昼ごはんは、少し下流側にあるベンチでいただこう。
此処は両側の尾根が低くて、明るい雰囲気が良い。お気に入りの場所。
今日は一人なので、家族に簡単な鱈雑炊の準備をしてもらった。
近所のスーパーで体長50センチの鱈が、300円で売っていた。
鱈は頭のアラまでも、良い出汁がとれるので、とても安い買い物だ。
冷やごはんと鱈の身を沸騰した湯に入れ、粉末スープと生卵を、
適当に突っ込んでかき回しただけ。インスタントラーメンより簡単。
それでいて、とっても美味しかった。家族に言わせると、下拵えに、
鱈の身を、かるく炒めたのが良かったらしいが、まあ何でもいいや。
本当は、杣谷へ下って、氷瀑を見て帰ろうと思っていたのだが、
さっきの谷の様子から、どうやら全く凍っては、なさそうなので、
このままシェール道・二十渡渉を下って、新神戸へ出ようと思う。
摩耶山系にしては、珍しく落葉樹の多いシェール道。新緑の季節が、
一番良いが、雪が積もっていれば、冬枯れの季節も、そう悪くない。
徳川道に合流する手前で見上げると、三枚岩がわずかに見えている。
実際には傾斜の緩い岩場だが、見上げる分には、随分立派に見える。
工事中の八州嶺堰堤上の水が、翡翠色に輝いていた。どうやら水底に、
緑色の藻が発生したために、光を通すと、こんな色に見えているようだ。
二十渉堰堤も思ったより大規模な工事だ。それにしてもこの道は長い。
この辺りで歩くのも嫌になってきた。後から来る人に次々追抜かされる。
やっと、布引堰堤まで下ってきた。満々と水を湛えている。空を映して、
濃いブルーだ。今年はもう冬は終わったようだ。少しだけ残念に思う。