摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

六甲堰堤から長峰山に登る

2月16日の土曜日は、歯医者さんの診療があったので、六甲廻り。

長峰山を東側から登ってみたい。過去に2度()、西谷出合から

登っているが、いまひとつ満足できていない。とにかく行ってみよう。

診療の後、阪急六甲から北に向かって歩いていく。少し不思議な天気。

日差しは温かく、フリース1枚とウインドブレーカーで汗ばむくらい。でも、

吐く息は白いし、道端の濡れた所は凍っている。六甲山上も白くなってる。

六甲ケーブル駅前からは、旧道を歩いていく。上の写真の少し下部では、

森田組の架線場があって、長峰山の観音谷へ、資材を盛んに運んでいる。

六甲堰堤へ直接下って、対岸へ渡れるならば、遠回りしなくても良いのだが、

六甲川は深い谷をうがち、容易に河床には下れない。これが長峰山東面に

道が無い一つの理由だろう。正面の尾根の末端に六甲堰堤があるのだが。

もう少しで山羊戸渡りの入り口という所で、左手のダムに向かって車道が

下っている。この道が六甲堰堤近くまで下っている。ダム建設の作業道か、

と思いきや、苔むした石垣があるので、もっと古い旧々車道かもしれない。

車道が消えた辺りで、イノシシの蹄跡が残る獣道を辿る。六甲堰堤近く

まで行ってみるが、見上げてみると、急峻な岩場があり登れそうもない。

結局のところ、上の写真の尾根まで戻って、西側の急斜面を登っていく。

数十メートルだが、急斜面で苦労する。立木も少なく露出した木の根に、

手掛かりを得て登っていく。撤退用に補助ザイルを、持ってくればと思う。

そんな急斜面も長くは続かない。プラトーに上がると境界標識設置の為の、

最近、刈られた切り開きがあった。切り開きは六甲堰堤へ下っている様だ。

この付近からは、東側の六甲ケーブル山上駅方面の眺望がある。積雪で白い。

肉眼で見た感じは、上の写真ぐらいだ。中央右には、堡塁岩が見えている。

境界標識用の切り開きが、主稜線まで続くかと期待したが、すぐに終わる。

まあ、だからといって藪が濃いわけでもなくて、何となく稜線を辿って行ける。

長峰山では、笹薮が出てくれば主稜線は近い。藪の薄い所を選んで突っ込む。

身の丈を超す笹薮もあるが、そう長く続くわけでも、密生してるわけでもない。

笹薮を抜けると、広い緩斜面に出た。何となく登りつくところが想像できる。

イノシシのヌタ場に溜まった水が凍っている。さっきから粉雪が降り始めた。

思った通り登り着いたのは、伯母野への一般道が、尾根から南斜面に転じる所。

せっかくだから天狗塚まで登っておこう。道には、昨日降った雪が残っている。

天狗塚から摩耶山頂方面。何時になく尾根筋がはっきり見える。左から山寺尾根、

寒谷北尾根(仮称)、木の袋尾根(仮称)。オテル・ド・マヤの屋根が白くなっている。

同じく天狗塚から丁字が辻方面。標高が高いだけに、けっこう積雪がありそうだ。

下山は久しぶりに、ハチノス谷東尾根を下った。六甲線一一鉄塔で昼食にする。