昨日の強風と降雪が、嘘のように穏やかな土曜日。11時すぎに家を出る。
特に目的もないが、以前から少々興味のあった所を、歩こうと新神戸廻り。
雷声寺の石段を登る途中で、西側に低い尾根筋が見える。何処へ至るかは、
分かっているのだが、今まで登ったことがない。海員慰霊碑から獣道を辿る。
(実は、一段下の赤いお社から、良い道があって容易に尾根に上がれます。)
稜線上には思ったより、良い道がついている。雷声寺建立以前は旧まや道
への登山道であったかも知れない。苧谷方向はスッパリと切れ落ちている。
幅の広い中斜面が続いて、東側の一般道より歩きやすかもしれないと思う。
ただし、下部は私有地であろうから、下りに使うのには向いていないだろう。
西側には、昨年の12月23日に登った、世継山へ突き上げる尾根が見える。
踏跡は続くが、一般道へ合流する手前の、数メートルだけが笹薮となっている。
旧まや道から冬枯れの摩耶山頂方面。昨日なら降雪で、白かったかも知れない。
旧まや道が一旦、谷へ下る手前で、西から下って来る、細い支尾根に取り付く。
尾根上は切り開かれていて、踏跡らしきもある。藪を払うこともなく歩ける。
さほど標高差がある訳でもなく、細尾根が照葉樹の斜面となれば稜線に出る。
三本鉄塔に到着した。最近、関電によって鉄塔周囲の木々が伐採されている。
555ピークから山頂へ続く天狗道の稜線が、とてもよく見えるようになった。
地元では三本鉄塔と呼んでいるが、実際には四本ある。いや五本かもしれない。
現地に立ってみると上筒井線一本と神戸東線三本だが、中腹からは五本見える。
下りは登ってきた道を戻る。上の場所で、雷声寺へは右へ下るが、直進してみる。
少し下ったところで振り返ると、鉄塔は五本あるぞ。もう一本は何処にあるのか。
下っていく尾根には、古い道跡があるようだが、今は人が歩いている様子はない。
道路に下る手前は側壁があるようだ。住宅街で誰何されるのも嫌なので元へ戻る。
分岐に戻る手前で、西へトラバースする獣道があり、安易に入り込んでしまった。
雷声寺への一般道に出ると思いきや、先の尾根の一つ西側の尾根に出てしまう。
この尾根には明確な踏跡があり、イノシシ除けのフェンスもある。扉があって、
兵庫森林管理署の「通行の皆様へ」という張り紙もある。つまり歩道のようだ。
道なりに下っていくと、砂防ダムにでる。付近には仮設トイレやテーブル等が
点在していて、一種のパラダイス化しているみたい。不思議な雰囲気の所だ。
対岸には兵庫森林管理署と森林に親しむ会、連名の「山火事用心」の横断幕が、
ということは此の付近は、森林に親しむ会の秘密基地。いや、パラダイスなのか。
さらに下るとアパートが見える。山深い感じがするが、此処は中央区のはず。
結局、道は上の写真のアパートの敷地に下っていた。焚火をしている老人がいて、
挨拶し通してもらったが、森林管理署の管理する道が、ここから始まると思えない。
道なりに下っていくと、布引中学の東側へ出た。まだまだ知らない所があるものだ。