摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

黔丹山(657m)・・・・・・2013年1月2日・・・京義道・河南市

ソウル市内から中央線に乗り換え、1時間位かかったかな八堂駅で下車。

この周囲には、雲吉山・礼峯山・黔丹山と600m前後の山が幾つかある。

黔丹山を選んだのは、漢江と八堂湖に囲まれ、景色が良さそうだったから。

八堂駅前から漢江を挟んで、黔丹山を望む。此処からは秀麗に見える。

駅からソウル寄りに少し戻り、八堂大橋の歩道を渡って行く。とても寒かった。

橋を渡り終えると、あまりの寒さに登山道を探す前に、開いている食堂を探し、

飛び込んでしまった。そのため橋の近くからの登山道は見つけられずじまい。

山すそに沿って、南に歩き登山口を探して行く。途中2回、道を聞いたりして、

ようやく食堂とトイレがある登山口に到着した。入口には登山用具店もあった。

林道のような広い道を歩いて行く。前方には団体の登山客。昨日の午前中に、

雪が降ったのに、道幅一杯踏み固められていて、相当の登山者があったようだ。

稜線に出ると礼峯山が見えてきた。この付近の山はどれも似たような山容。

稜線には八堂大橋に下る道もあった。但し、歩いている人は少ないようだ。

橋から少し先で、漢江が白く氷結している。橋の上が寒かったのも納得だ。

サラサラの雪が踏み固められ、歩き安いので、軽アイゼンは付けずに登る。

靴底全体に巻きつけるタイプの、爪の浅いアイゼンを付けている人が多い。

尾根沿いに、八堂湖方面が開けた展望所があった。なんだか野鳥が沢山いる。

なんと、登山者に餌を貰うために集まってたんだ。アジョシ達が柵の上に、

ビスケットの屑を乗せると食べている。直接、手の上にのる奴もいたりする。

韓国の山にしては穏やかな山容。岩場もあるけど、登山道は終始緩やかだ。

それでも韓国名物の階段道が登場した。どうして此処に階段を作るのかな。

炊飯禁止の横断幕があった。過怠料は50万Wもする。コンロは使えない。

山頂に到着した。広い平地なんだけど、2グループの団体で黒山の人だかり。

こちらのグループは、供え物を前に祭祀している。反対側では円陣を組んで、

気勢を上げているグループがいる。どうやら職場の、初山行といった様子だ。

山頂にも、さっきの野鳥が沢山いて、登山者が餌をくれるのを待っている。

山頂の片隅では、マッコルリを売っていたが、あんまり売れてないみたい。

そもそも韓国は、旧正月を祝う国なので、今日1月2日は平日なんだけど、

これだけ混みあうところを見ると、正月気分で休みの所も多いんだろうか。

寒くて山頂にも長くはいられない。テルモスの紅茶を飲んだだけで下る。

稜線の吹き溜まりでは、30センチ位積もっているところもあるんだが、

ローカットの靴にスパッツも付けずに歩いている。靴下に雪が付いても、

サラサラなので溶けないし、靴の中にも入ってこない。それぐらい寒い。

南へ稜線を進み、龍馬山への分岐から谷道を下って行く。風が遮られて、

陽だまりという感じだ。心なしか暖かく思うが、零下の気温に変わりない。

下って来た南側の登山口。監視小屋があり、ライター等は預けろとある。

車道に出るとバス停があったが、来たバスに行き先も確かめず、適当に

乗ってしまった。八堂大橋を渡らずに河南市内をぐるっと回り、ずいぶんと

長くかかって、オリンピック公園駅で下車できた。地下鉄で新村の宿へ向う。