今朝は目覚めると雨だった。それでも明るくなる頃には雨もあがった。
気まぐれに陽も差すようになったので、11時近くになって家を出る。
11月に、摩耶東谷から旧天上寺山門下の鞍部へ登ろうとした時の事、
道に迷って乗り越した尾根の道を辿りたいと思い、東谷へやって来た。
尾根道は、おそらく虹の駅へ登るのだろう。摩耶山頂付近はガスの中。
ネット上では、行者小屋から東谷本谷を遡行し深谷第3堰堤を越して、
さらに遡行して、右手から入る支谷(11月に遡行した谷)から南側の、
尾根に取り付くという山行記事が多い。だが、それはちょっと変だな。
行者小屋下から支谷に入り、北側尾根に取付いても、同じ結果だろう。
わざわざ遠回りして、同じ尾根に登る理由はない。まあ行場巡りという
ことも考えられなくはないが、天上寺へ近い方が良いに違いないはずだ。
行者小屋下から西へ支谷を登る。岩を穿ち道が作られているように
見えるのだがどうだろう。崩れた所もあるが、なんなく堰堤を越せる。
堰堤上にも二俣があるが、北側の沢を登って行く。しばらくで二基の
小堰堤が連続する。ここも容易に越して行く。わずかだが踏跡もある。
二基目の堰堤を越すと、北側に尾根の低くなった所が見える。踏跡は
無いのだが、藪も薄いし、斜度もそれほどではないので、登ってみよう。
尾根に出ると変なものがあった。帆布で出来た小屋だ。アルミ枠の窓が
あって、自衛隊ででも使っていそうな本格的な物だ。今は潰れているが、
以前は人が住んでいたのだろうか。それほど、昔のことではなさそうだ。
南側の谷を挟んで、摩耶観光ホテルの廃墟が意外に近くに見えている。
潰れた帆布小屋からは、急な尾根に踏跡があり、ひと登りで凹部に着く。
ここから北側へは、東谷本谷へ下る道があった。これがネットの記事で
読んだ東谷からの踏跡だろう。やはり、かなり遠回りになると思われる。
後は尾根上の良い道を登るだけ、途中には天上寺へ向う踏跡もあったが、
今日は、そのまま尾根を詰めてみる。登り着いたのは虹の駅の下だった。
虹の駅下の広場から、掬星台はガスの中。今日は此処で昼ごはんにする。
食事の後、青谷へ下ろうと天上寺山門下に向う。階段を上ろうとしたら、
左手へ、トラバースする道があった。きっと青谷道への近道に違いない。
良い道が急斜面を巻いている。このままトラバースするかと思ったら、
途中から急斜面を下って行く。私的に整備されて歩く人は多いようだ。
青谷からの石段道に合流した。段々暗くなり町に下ると雨が降っていた。