摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

田下山(273m)・・・・・清水湾・・・2012年9月27日

今日は朝から快晴。晴れならば行きたい山がある。清水湾の釣魚翁だ。

なにしろ海沿いのコースなので、青い海を望めなければ魅力が半減する。

地下鉄・寶林駅から、緑のミニバス16番で、終点の布袋澳へ向う予定。

駅周囲をグルグル探すが、16番のバス停が見つからない。人に聞くと、

何のことはない、さっき朝食を摂ったショッピングセンターの地下だった。

清水湾沿いを快適なドライブして、終点の布袋澳村に到着。中秋節だからか、

澳劇の興行が行われているらしい。派手な看板や幟や旗が沢山かけてある。

村はずれの海鮮料理店の横を抜けて、海に突き出した突堤まで、歩いてみた。

これから登る田下山を正面に望む。見えている峠まで車道を戻ることになるが、

快晴の朝、爽やかな海風と穏やかな漁村風景は、寄り道して良かったと思う。

村内の廟前広場に仮設テントが組んである。澳劇(オペラ)の興行は1週間程

続くようで、各地から見物客が集まるのだろう。入場料は幾ら位なんだろうか。

布袋澳村の入口辺りで振り返ると、北側に釣魚翁の尖がった山頂が見えていた。

青い海と釣魚翁の秀麗な姿を眺めながら、車道を峠まで、ゆっくり歩いて行く。

終点一つ手前のバス停で下車すれば、登山口に近いのだが、香港ミニバスで、

旅行者が目的地に、途中下車するというのは中々難しい。段々暑くなってきた。

峠から左手の車道を進むと、ゴルフ場のゲートがあり。その手前に登山口がある。

ほんの少し登るだけで展望が広がる。大廟湾の向こうには東龍州が見えている。

急な道を、さらに登ると右手に布袋澳村。その上にはゴルフ場が広がっている。

上から海パン一丁のおじさんが降りてきた。9月下旬とはいえ真夏並みの暑さ。

この道は釣魚翁郊遊徑として整備されてるが、途中から主稜線には向わず斜面を、

トラバースして行く。つまらないので適当に踏跡を拾い、稜線沿いに登って行こう。

足元に正規のトレイルが見えている。稜線に出ると割とハッキリした踏跡が続く。

正面にチョコンと見えている釣魚翁。姫路の桶居山でも、こんな風景を見たような。

西側の裾野は工事中だ。工業団地の建設だろうか。その向こうには香港島の東端。

香港の山は陽射しが半端なく強烈だから、男女を問わず日傘は持ち歩く人が多い。

我々は持っていなかったが、暑さに懲りて、この日の帰りに一本20HKDで買った。

田下山の山頂近くまで登って来た。釣魚翁の下に清水湾の海水浴場が見えている。

三角点も見えているが、岩が積み重なったところに日陰があるので昼食にしよう。

田下山の山頂に到着した。この先は崖になっているので、西側に下り郊遊徑に戻る。

釣魚翁のついでぐらいに思っていた田下山だったが、とても眺めが良くて楽しい山だ。


  (この山行は、フォートラベル「jun2」さんの記事を参考として歩きました。鳴謝。)