今日は朝から快晴。晴れならば行きたい山がある。清水湾の釣魚翁だ。
なにしろ海沿いのコースなので、青い海を望めなければ魅力が半減する。
地下鉄・寶林駅から、緑のミニバス16番で、終点の布袋澳へ向う予定。
駅周囲をグルグル探すが、16番のバス停が見つからない。人に聞くと、
何のことはない、さっき朝食を摂ったショッピングセンターの地下だった。
清水湾沿いを快適なドライブして、終点の布袋澳村に到着。中秋節だからか、
澳劇の興行が行われているらしい。派手な看板や幟や旗が沢山かけてある。
村はずれの海鮮料理店の横を抜けて、海に突き出した突堤まで、歩いてみた。
これから登る田下山を正面に望む。見えている峠まで車道を戻ることになるが、
快晴の朝、爽やかな海風と穏やかな漁村風景は、寄り道して良かったと思う。
村内の廟前広場に仮設テントが組んである。澳劇(オペラ)の興行は1週間程
続くようで、各地から見物客が集まるのだろう。入場料は幾ら位なんだろうか。
布袋澳村の入口辺りで振り返ると、北側に釣魚翁の尖がった山頂が見えていた。
青い海と釣魚翁の秀麗な姿を眺めながら、車道を峠まで、ゆっくり歩いて行く。
終点一つ手前のバス停で下車すれば、登山口に近いのだが、香港ミニバスで、
旅行者が目的地に、途中下車するというのは中々難しい。段々暑くなってきた。
峠から左手の車道を進むと、ゴルフ場のゲートがあり。その手前に登山口がある。
ほんの少し登るだけで展望が広がる。大廟湾の向こうには東龍州が見えている。
急な道を、さらに登ると右手に布袋澳村。その上にはゴルフ場が広がっている。
上から海パン一丁のおじさんが降りてきた。9月下旬とはいえ真夏並みの暑さ。
この道は釣魚翁郊遊徑として整備されてるが、途中から主稜線には向わず斜面を、
トラバースして行く。つまらないので適当に踏跡を拾い、稜線沿いに登って行こう。
足元に正規のトレイルが見えている。稜線に出ると割とハッキリした踏跡が続く。
正面にチョコンと見えている釣魚翁。姫路の桶居山でも、こんな風景を見たような。
西側の裾野は工事中だ。工業団地の建設だろうか。その向こうには香港島の東端。
香港の山は陽射しが半端なく強烈だから、男女を問わず日傘は持ち歩く人が多い。
我々は持っていなかったが、暑さに懲りて、この日の帰りに一本20HKDで買った。
田下山の山頂近くまで登って来た。釣魚翁の下に清水湾の海水浴場が見えている。
三角点も見えているが、岩が積み重なったところに日陰があるので昼食にしよう。
田下山の山頂に到着した。この先は崖になっているので、西側に下り郊遊徑に戻る。
釣魚翁のついでぐらいに思っていた田下山だったが、とても眺めが良くて楽しい山だ。
(この山行は、フォートラベル「jun2」さんの記事を参考として歩きました。鳴謝。)