摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

摩耶東谷から旧天上寺山門下の鞍部へ登る

11月24日の土曜日。予報は晴れだったのに、朝の内は曇り空だ。

グズグズしていて家を出たのは11時。とても信念の人にはなれない。

家族は所要があり、一人で摩耶山へ向う。六甲の八幡神社は七五三。

篠原北公園の紅葉が盛りだが、今日の目的地ケーブル中間駅周辺も赤い。

今年は、桜の紅葉がきれいだと思う。山手幹線から一筋北側の道へ入る。

例年春には、桜の花の架け橋になるところ。紅葉には少し遅かったようだ。

杣谷堰堤を越え、東谷沿いの道に入る。入口付近は照葉樹が多くて暗い。

それでも上流に向っていくと、大きな落葉樹が諸所に現れるようになる。

深谷第二砂防谷を越える辺りでは、黄葉した木が多く明るい雰囲気になる。

行者小屋の下。東谷本谷へは右手を登り、不動滝を越えて行くが、今日は

左の支流沿いの道を登って行こう。堰堤まではしっかりした道が付いている。

堰堤上の河原に立つ看板。とても狭い河原で飯盒炊爨出来そうも無いんだが。

堰堤から倒木多く荒れた感じの谷筋を、登って行くと谷の傾斜が立ってきた。

このままでは、ケーブル中間駅東の立入禁止区域に、出ないかと不安になる。

河床に岩盤が露出して来た辺りで、右手の尾根を越え一筋北側の谷を目指す。

尾根筋には道があったが、やはり中間駅に登るかと思い北側の谷へ下って行く。

潅木につかまりながら急斜面を下ると、大きな二俣が見えた。東谷本谷だった。

何のことはない、苦労して元の東谷本谷へ戻ってきた。二俣の左側支流に入る。

左の支流入口には小滝が有るので、右斜面を巻こうとしたら、黄色いレジ袋が

落ちていた。良く見ると紐に短冊が付いている。広島県呉市立・荘山田小学校

創立記念行事で飛ばした風船だった。「そろばんがうまくなりたい。」て書いてある。

広島から此処まで飛んできたんだな。支流入口小滝は右斜面を巻きあがる。

小滝の上部は、やはり荒れた感じの河原が続く。夏には歩きたくない所だ。

小滝を越えるように、大きな木が倒れている。つまり天上寺の寺領林の大木。

この辺りで、左上の斜面を歩く人影が見え隠れする。どうやら道があるようだ。

少し登ると古い簡易水道施設があった。ここで左斜面を登って山門下鞍部に出る。

つまり上野道のプラトーなところだ。太い道をすこし南へ向えば地蔵前へ出る。

地蔵前から上野道へは下らない。今日はリュックサックマーケットの開催日。

静寂の幽谷から、賑わいの中へ飛び込んで行く。何となく楽しみにしてる催しだ。