摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

杣谷から寒谷北尾根を登り掬星台へ至る

今日は10月の第三土曜日。天気予報では快晴だが、信じてよいものか。

雨具は持たないが、心の奥底で、荒天になるのではないかと怯えている。

護国神社経由で杣谷を目指す。爽やかな秋晴れでジンクスはハズレるか?。

杣谷の迂回路から、堰堤に降りる所の侵食が進んでいる。直接は下れない。

上流に向ってトラバースするよう、トラロープに加え古いザイルが張ってある。

前回は20センチ幅ほどの踏跡があったのに、雨に流されたか無くなっている。

上の写真のように、迂回路直下は水流による侵食で、斜面がえぐれている。

地中にあった岩が、不安定に露出している。直接下ると落石を起こしそうだ。

杣谷の一般道を登って行く。上は摩耶堰堤の乗り越し。南向きでとても明るい。

木の袋尾根出合まで登って来た。見上げる木々は、少し色が抜けてきたよう。

出合からスイッチバックするように、寒谷北尾根の取りつきに向う。此処は

上下2段の踏跡がある。上が本来の道なんだけど、尾根に取り付く手前で、

岩の崩壊著しいルンゼがある。落石の危険大きく通らない方が良いだろう。

そのため10米程下に第2の踏跡があるのだが、以前より踏跡が薄くなっている。

それにルンゼの渡渉点にあった細いトラロープが切れていた。落石によるものか。

ルンゼを渡ると、細いバンドが斜上しているので登っていくが、ここも崩壊気味。

9月末に来た台風の影響だろうか、斜面の土が流されて、踏跡が薄くなっている。

ただ寒谷北尾根に乗ってしまえば、中腹まで岩交じりの割とハッキリした道がある。

堰堤工事の架線場や飯場があったようなプラトーを過ぎると、急峻な岩場が現れる。

側面から登って中段でガリーに入って抜ける。ガリーに入るところで高度感がある。

とは言っても、今日は家族と喋りながら登っていたので、何となく通過してしまった。

ガリー内部は浮岩もあり注意する。古いロープもあるが頼らない方が良いだろう。

ガリーを抜けたところで、左手の岩の上に登り小休止する。長峰山が大きく見える。

元の道に戻りさらに登ると、長峰山から杣谷峠への稜線が、やけに平坦に見えている。

左手に掬星台の東端が三角形に見えてくるが、ここからは北側に回りこみ距離はある。

北向きに方向を変えた尾根を登って行くと、オテル・ド・マヤのジャグジーに出る。

このジャグジーは午後3時からの利用とのことだ。まだ1時半なので誰もいない。

振り返れば掬星台はすぐそこだ。ジャグジーから南側の斜面に下り踏跡を拾って、

歩いて行く。岩の丘に出たいと思うが、踏跡見当たらず、適当に西に向って行く。

ひょっこり出たのが上の写真。岩の丘と子供の丘。ターザンスライダーの横だ。