摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

早朝に五鬼城展望公園から掬星台へ登る。

昨夜は、展望広場Cでテントは張らずに、シュラフカバーだけで寝る。

山の夜といえば静かかと思えば、これがうるさい。両側の斜面を歩く、

動物の足音。虫の声。風が鳴らす葉音。それに増して市街に近くて、

車・列車の交通音。救急車のサイレン。人の話し声。犬の吠え等等。

朝5時半には、朝日に照らされて目が醒めたが、あまり眠れなかった。

睡眠不足で食欲も無いので、朝ごはんは掬星台に登ってからにしよう。

上野道は尾根ではなくて、斜面に道がある。西側だと風も通らず暑い。

好きな道ではないので、下りには何回か使ったが、登りは3度目ぐらい。

地蔵前に登るつもりが、気がついたらケーブル中間駅に出てしまった。

旧天上寺の暗い階段道。初めて摩耶山に来た時、雨中をこの道を下り、

以来、摩耶山がずーと嫌いだった。家族も同じような思い出があるらしい。

石段の最上部の数メートルだけは、青い空に向っていくようで好きな所だ。

初めて摩耶山に登った時には、此処に天上寺があったのかな。覚えてない。

掬星台に着いたのは、7時過ぎ。もう太陽がずいぶん高く昇っている。

まだ人影も無く、とても静かな掬星台。三宮方面が順光で、よく見える。

ロープウェイの始発は、10時10分。ゆっくりと、朝ごはんを食べよう。