摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

桜谷西尾根周辺を、ウロウロした6月の退屈な日曜日

昨日のハチノス谷が効いたのか、6月24日の日曜日は疲れ気味だ。

曇り空、何処に行くとの考えもなしに、ケーブル駅に向かい乗車する。

ところがケーブルは、20メートルほども進んだところで緊急停止した。

機械室で安全装置が働いたとのことで、一旦、山麓駅に逆戻りする。

試運転する為に、乗客を下車させて、空車で登って行くケーブルカー。

当然、反対側の車が空車で下って来た。乗客が再乗車するが発車しない。

しばらくして、もう一度試運転するので、乗客は再度下車してホームで待つ。

最初の発車時刻から、40分ほど経過したが、特に苦情を言う人もいない。

まあ安全第一、格別に急ぐ人もいないだろう。ましてや自分は友の会乗車。

ようやく最初の車が下ってきて、再々度乗車して、今度こそ正常に発車した。

友の会に入ってから、もう何十回と乗車してるが、初めてのハプニングだった。

少し遅くなったが、以前から気になっていた分岐がある桜谷西尾根へと向う。

黒岩尾根道へ下り、上の写真の場所から笹のピークへ、緩やかに登って行く。

黄土色の蛾が大量発生している。笹を分けて歩いて行くと、足元から数十匹の

蛾がヒラヒラと飛び立っていく。ピークまでずっとそんな感じだ。幻想的でもある。

ピークから少しだけ東に下ると三叉路にでる。写真の右上へ下っていくのが、

桜谷西尾根の踏跡。左側にも踏跡があって、気になっていたので下ってみる。

最初こそ細尾根に踏跡らしきがあったが、尾根が急な斜面に消え踏跡も消えた。

朽ちた倒木に架線のケーブルが巻きつけてある。ずいぶん昔に架線場があって、

その作業路だったのかも。このまま下っても生田川までは、行き着けそうに無い。

下るのはあきらめ、先ほどの三叉路へ登り直す。仕方ない桜谷西尾根を下ろう。

この尾根は展望は良くないが道は良い。天上寺やオテルドマヤが僅かに見える。

途中で出合ったヘビ君。追い立ててみると、逆に怒らしたらしく威嚇してくる。

桜谷の瀬音も大きく聞こえる尾根の下部。ここにも分岐がある。右上へ尾根を

乗り越して東側の斜面を下っていくのが一般的な道。此処も左側に踏跡がある。

しばらくはハッキリした踏跡だったが、植林帯に入ると分からなくなってしまう。

適当に植林帯を下って生田川へ出る。大きな岩を飛び石にして対岸に渡る。

対岸も植林帯。すぐ上に徳川道がある。桜谷出合に戻って、昼ごはんにしよう。

さして得るところも無い退屈な山歩きだった。6月にしては涼しいのが救いかな。