本屋で見かけたのだったか何かの書評で知ったのか。覚えていないが、
神戸市立図書館に蔵書があり、予約して数ヶ月後に借りる事が出来た。
従来のガイド本が、一日コースを提案するのに対し、細切れのコースを
紹介し、読者に組み合わせを委ねているのが新味。内容的にはネット上
の個人の山行記録やガイドの寄集めという感じ。それはそれで悪くない。
なぜなら、個人が立上げるホームページは、どんなに出来の良いものでも、
管理者が亡くなってしまえば閲覧できなくなる運命。それが書籍となれば、
数十年経っても私蔵され図書館にも収蔵され、古本屋で売られたりもする。
それにしても装丁は、どうにかならなかったのか。表紙の写真だが、下の
大きな写真が行者尾根だそう。赤いTシャツの人物は、何とも・・邪魔だ。
内容的に不満な点も多いが、登山者は多くのガイド本を読み、良い所だけ、
選び参考にするものなので、完璧を求める必要も無いだろうと思っている。
ただ一点、好ましいと思われたのが、天望山から六甲ロープウェイ山上駅へ、
伸びる尾根を「天望尾根」と標記した事だ。この尾根の呼び名はネット上で、
「天望尾根」派と「一ケ谷西尾根」派に別れ、呼び名が安定していなかった。
書籍になった事により、天望尾根というスッキリした呼称が定着するだろう。
尾根の末端に、天望山があるので分かり易い。対して一ケ谷は、ケーブルの
軌道があるとはいえ、一般道なくて知名度低く。その西では猶更分かり難い。
新穂高や行者尾根も紹介された。望むべくは登山口付近を、略図や概念図で
解説すれば分かり易かったろうが。語りだすときりが無い。この辺で・・・。