摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

黄腸山(1077m)前編・・・・・・2012年5月4日・・・慶尚北道・聞慶市

今回の旅行では、聞慶市に連泊して、主屹山と鳥嶺山に登るつもりだったが、

鳥嶺山が5月15日まで登山禁止だったので、すっかり予定が狂ってしまった。

そこで黄腸山(ファンジャンサン)へと思うが、バスの時刻や乗車地が分らない。

朝6時に聞慶温泉の宿を出て、聞慶バスターミナルに行くが、まだ閉っていた。

30分ほど待ったが、市内中心地の店村に行く市内バスも通らない。宿で貰った

聞慶市の観光地図を見てると、此処からでもタクシーを使えば登山口へ行けそう。

タクシー代を惜しむより、今日の快晴を大事にしよう。観光地図を指差して乗車。

運転手のアジョシもやや迷っていたが、何とか登山口に到着。運賃30000W也。

韓国の山にしては寂しいアンサンダリ登山口。ロープが張ってあるのを乗り越えた。

何かハングルで書いてあったのだが読めない。ただ4月28日という日付があった。

28日まで登山禁止だったけど、ロープを取り忘れてるんじゃないかと勝手な解釈。

下の村で道を聞いたアジョシも、「真っ直ぐ行け」とだけ言ってたし、登って行こう。

谷沿いの道は細く、やや心許無かったけれど、峠に出ると黄腸山への道標があった。

峠からは潅木の繁る岩交じりの細尾根を登る。少し抜けた所からアンサンダリの村。

樹林の中には、ツツジがフワフワした感じで咲いている。

登るにつれ、岩場が多くなってきた。

主稜線に乗った所に大きな展望岩場がある。西側に遠く昨日登った主屹山が見える。

南側に伸びる主稜線上の岩峰。これが黄腸山の山頂だろうか。思ったよりも地味だ。

そんなことを思いつつ、稜線の道を山頂直下まで登ると、行く手を岩壁に遮られる。

昨日に続いて今日も腕力のいる山登りだ。岩場の上で東側に見えるのは道楽山かな。

稜線は東側も西側もスッパリ切れ落ちている。ロープを頼りにトラバースして行く。

家族はスイスイ行ってしまうが、臆病なハムは、恐々としながら何とか通り抜ける。

抜けた先は稜線の細尾根。鮮やかなツツジが咲いていた。

ようやく黄腸山の山頂に到着した。我々が登って来た道に看板が立っている。

国立公園事務所が立てたもので、日本語でも「たちいりきんし」と書いてある。

看板には地図もあるのだが、区間が何処から何処までなのか、よく分からない。

この時点でも、登って来た道だけが、入山禁止だったのかも・・・と思っていた。