摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

黄腸山(1077m)後編・・・・・・2012年5月4日・・・慶尚北道・聞慶市

黄腸山の山頂には、山名石碑が一つあるだけで、展望は良くない。

後ろに見えているのが、立入禁止の看板。その向こうから登って来た。

この時点では、山頂に看板があるのだから、登って来た登山道が、

立入禁止だったのかと思っていた。いずれにしろ、下らねばならない。

山頂からは、東へ下って行く。疎林の中の道で、岩場は全て北側を巻く。

ガイドブックにある険しい針峰を見たくて、登って来た黄腸山なんだが、

後で調べると、その針峰は、南へ下るこの尾根の末端にあるようだった。

登山道沿いは、とても明るい疎林が続く。ツツジが延々と咲き誇っている。

南に向け顕著な岩尾根が現われた。一般道は無いが、岩稜登攀が楽しめそう。

ここで昼ご飯にする。といってもコンビニにも寄らずタクシーに乗車したので、

昨日のお菓子の残りが2個。一人1個づつ。チョコと蜂蜜の餡が入っている。

おいしいし、パッケージが可愛いので、今回の旅行のお土産にしようと思う。

登山道は上り下りを繰り返し、一向に標高を落とさない。

北側にも、岩肌を露出させた岩山が見える。

登山道は穏やかな道が続くが・・・・、

振り返ってみれば、こんな岩場の上を歩いていた。チマバウイという岩場。

どこまでもツツジの花盛り。この後、歩いていた登山道が北に向かう。

そのまま北に下りそうなので、一旦戻ると、東に向う道を見逃していた。

後から考えると、長く入山禁止なので、道標の整備はされていないようだ。

南側の足元に、帰りのバス停がある東魯(トンロ)の村が見えてきた。

さらに東へ下り、峠の車道にでる。ここに国立公園の監視小屋があり、

監視人のアジョシがいた。この山は入山禁止だと、厳しく説諭された。

一部の道が閉鎖されているのではなく、この山域全体が入山禁止だそう。

ただ公園の一部地域か、月岳山国立公園全域なのかは、分からなかった。

かなり気落ちして、トボトボと車道を東魯に向う。言い訳にはなるが、

事前に知っていれば、登らなかった。10年もの入山禁止期間なのに、

聞慶市のホームページや観光パンフに、黄腸山の登山案内はあっても、

入山禁止の記述は、何も無かったのだ。国立公園のホームページにも。

リンゴの花咲く東魯への道。昨日の鳥棲山もそうだったが、入山禁止は、

よくあることなんだが、登山口へ行ってみないと、分からないことが多い。



(この山域は、2017年まで入山禁止でした。申し訳ありません。)