黄腸山の山頂には、山名石碑が一つあるだけで、展望は良くない。
後ろに見えているのが、立入禁止の看板。その向こうから登って来た。
この時点では、山頂に看板があるのだから、登って来た登山道が、
立入禁止だったのかと思っていた。いずれにしろ、下らねばならない。
山頂からは、東へ下って行く。疎林の中の道で、岩場は全て北側を巻く。
ガイドブックにある険しい針峰を見たくて、登って来た黄腸山なんだが、
後で調べると、その針峰は、南へ下るこの尾根の末端にあるようだった。
登山道沿いは、とても明るい疎林が続く。ツツジが延々と咲き誇っている。
南に向け顕著な岩尾根が現われた。一般道は無いが、岩稜登攀が楽しめそう。
ここで昼ご飯にする。といってもコンビニにも寄らずタクシーに乗車したので、
昨日のお菓子の残りが2個。一人1個づつ。チョコと蜂蜜の餡が入っている。
おいしいし、パッケージが可愛いので、今回の旅行のお土産にしようと思う。
登山道は上り下りを繰り返し、一向に標高を落とさない。
北側にも、岩肌を露出させた岩山が見える。
登山道は穏やかな道が続くが・・・・、
振り返ってみれば、こんな岩場の上を歩いていた。チマバウイという岩場。
どこまでもツツジの花盛り。この後、歩いていた登山道が北に向かう。
そのまま北に下りそうなので、一旦戻ると、東に向う道を見逃していた。
後から考えると、長く入山禁止なので、道標の整備はされていないようだ。
南側の足元に、帰りのバス停がある東魯(トンロ)の村が見えてきた。
さらに東へ下り、峠の車道にでる。ここに国立公園の監視小屋があり、
監視人のアジョシがいた。この山は入山禁止だと、厳しく説諭された。
一部の道が閉鎖されているのではなく、この山域全体が入山禁止だそう。
ただ公園の一部地域か、月岳山国立公園全域なのかは、分からなかった。
かなり気落ちして、トボトボと車道を東魯に向う。言い訳にはなるが、
事前に知っていれば、登らなかった。10年もの入山禁止期間なのに、
聞慶市のホームページや観光パンフに、黄腸山の登山案内はあっても、
入山禁止の記述は、何も無かったのだ。国立公園のホームページにも。
リンゴの花咲く東魯への道。昨日の鳥棲山もそうだったが、入山禁止は、
よくあることなんだが、登山口へ行ってみないと、分からないことが多い。
(この山域は、2017年まで入山禁止でした。申し訳ありません。)