香港島の西南部に龍背(ドラゴンズ・バック)と呼ばれる尾根道がある。
何かの雑誌で、アジアのベストハイキングコースに選ばれたらしいが、
悲しいかな低く短い。龍背を含めて一日コースをにするために、公式の
トレイルは、周囲をグルグル回る。「香港低山散歩」その他のガイドも、
ミニバスの停留所から歩き始めたりで、分り難い事、この上なかった。
そんな中、フォートラベル香港在住の「jun2」さんの山行記事が白眉だった。
スタートは地下鉄駅。香港島を北から南へ、縦断する様に歩く。分りやすい。
半日で歩けそうだったので、香港旅行の初日、宿に荷を解いてから向かった。
紫湾駅E出口から、どんどん南へ進み蓮城通に。正面に墓場が見えて来る。
車道はカーブして斜面を登って行くが、墓地の入口から山に向かって直進する。
墓地内の階段を登って行く。近所の人の散歩姿はあるが、ハイカーは少ないな。
墓地の最上部からは、引水路沿いの急な階段を上って行く。登りきると
林道のような広い香港トレイルに出た。ベンチがあるので昼食にしよう。
今日は休日で、ハイカーが大勢行き交う。舗装された道を西へトラバース。
此処が龍背への分岐点。南側へコンクリ舗装の道が登って行く。トレイルは
しばらく先で、地道になるが。なぜか稜線を通らず、西側の照葉樹林を進む。
此の辺りがトレイルの不可解なところ。分岐点から、ほんの少し登った所で、
歌連臣山頂へ向かう踏跡を探して、登って行こう・・・。そこに山があるから。
暗い照葉樹の中を登って行く。道はしっかりしてるが、両側から藪が被っている
登るにつれ周囲の木々の背が低くなる。冬でも日がさすと暑くなり日焼けしそう。
歌連臣山頂には三角点があった。北側は藪だが南側の展望がよい。軽食休憩。
南に向かう稜線の道は、手前の雲枕山(265m)を越した所でトレイルと合流。
そこからが龍背と呼ばれる尾根道となる。 (打爛埕頂山の記事へ続く)