昨日に続き今日も天気は良くない。曇り時々晴れの予報だったが、今にも降りそう。
地図を見ると金烏山(クムオサン)は、亀尾(クミ)市街からも、ほど近いようだった。
観光案内所では、タクシーに乗れと言われたが、亀尾駅から、駅裏に出て歩いて行く。
町外れの公園まで来た。標高の割りに秀麗な山容の金烏山が、目の前に屹立してる。
途中で、やっぱりタクシーに乗り、ワンメータ(2200W)でロープウェイ駅までやって来た。
登山口の案内図。赤いテープでX印が、やたらと付けてある。山火事防止の為の登山規制。
この案内図では、第1コースのみが開放されているようだ。残念だがピストンすることになる。
この山には、山腹の山寺まで、ロープウェイ(韓国ではケーブルカー)がある。だが歩いても、
30分ほどの距離なので、乗る人は少ないようだ。ただ駅舎は、とても立派なので、団体客等、
それなりの需要はあるに違いない。山寺までの間は、木製階段が整備された緩やかな道だ。
山全体の木々は、すでに落葉しているが、山寺の周囲のみ紅葉がキレイだった。
少し登ると大きな滝に突き当たる。なかなか立派な滝である。側壁が発達し特に右手は、
巨大な岩壁となっている。この岩壁の途中に、洞窟があって、見学用の道が付いてるが、
下ってきたときに見に行こう。登山道は左手に進み。ルンゼに架かる急な階段道となる。
登山道の分岐点には、山火事注意の横断幕で、道はふさがれて通行禁止となっている。
天気が悪いこともあるが、冬枯れの山には見るものも少なく、淡々と登っていくのみである。
山頂には軍の通信施設があり、最高地点はフェンスの中。片隅の岩場に山名石碑がある。
山頂直下には、広いヘリポートがあり、ここで昼食休憩する人が多い。我々も、お昼にしよう。
これも軍の施設か、反対側に大きな給水タンクがあり、登山者が利用できる水場も作ってある。
山門の下は階段があって、お寺があるようだ。例によって、読経の声が拡声器で流されている。
道路もない標高九百米の山頂に、随分立派なお寺(庵)があるもんだな。山頂に来るまで、
お寺があるとは知らなかった。観光名所になっても良いかと思うが、立ち寄る人は少ない。
少し離れた岩峰の上に、鐘楼が立ててある。東側に展望が開け、御来光は素晴しいと思うが、
今日は残念ながらの曇り空で、視界も冴えない。トイレを借りてから、登りと同じ道へ引き返す。
大滝の上の展望岩場まで下ってきた、多くの人が休憩している。対岸は巨大な岩壁が続く。
岩壁に張り付くように、人が歩いている。洞窟への道だ。高度感があって、面白そうだな。
望遠で覗いてみる。後で実際に歩いてみると、道幅は狭いが、鉄製の手すりがあって、
ここから見るほどの、高度感はなかった。人出が多い時には、すれ違うのも大変だろう。
金烏山の麓の観光村。レストラン・土産物屋が、随分沢山ある。市バスに乗り町に戻るが、
亀尾駅には行かず、かなり手前で降りる。案内所で、タクシーを勧められたことに納得する。