摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

金烏山(976m)・・・・・・2011年11月10日・・・慶尚北道・亀尾市

昨日に続き今日も天気は良くない。曇り時々晴れの予報だったが、今にも降りそう。

地図を見ると金烏山(クムオサン)は、亀尾(クミ)市街からも、ほど近いようだった。

観光案内所では、タクシーに乗れと言われたが、亀尾駅から、駅裏に出て歩いて行く。

町外れの公園まで来た。標高の割りに秀麗な山容の金烏山が、目の前に屹立してる。

途中で、やっぱりタクシーに乗り、ワンメータ(2200W)でロープウェイ駅までやって来た。

登山口の案内図。赤いテープでX印が、やたらと付けてある。山火事防止の為の登山規制。

この案内図では、第1コースのみが開放されているようだ。残念だがピストンすることになる。

この山には、山腹の山寺まで、ロープウェイ(韓国ではケーブルカー)がある。だが歩いても、

30分ほどの距離なので、乗る人は少ないようだ。ただ駅舎は、とても立派なので、団体客等、

それなりの需要はあるに違いない。山寺までの間は、木製階段が整備された緩やかな道だ。

山全体の木々は、すでに落葉しているが、山寺の周囲のみ紅葉がキレイだった。

少し登ると大きな滝に突き当たる。なかなか立派な滝である。側壁が発達し特に右手は、

巨大な岩壁となっている。この岩壁の途中に、洞窟があって、見学用の道が付いてるが、

下ってきたときに見に行こう。登山道は左手に進み。ルンゼに架かる急な階段道となる。

登山道の分岐点には、山火事注意の横断幕で、道はふさがれて通行禁止となっている。

天気が悪いこともあるが、冬枯れの山には見るものも少なく、淡々と登っていくのみである。

山頂には軍の通信施設があり、最高地点はフェンスの中。片隅の岩場に山名石碑がある。

山頂直下には、広いヘリポートがあり、ここで昼食休憩する人が多い。我々も、お昼にしよう。

これも軍の施設か、反対側に大きな給水タンクがあり、登山者が利用できる水場も作ってある。

山門の下は階段があって、お寺があるようだ。例によって、読経の声が拡声器で流されている。

道路もない標高九百米の山頂に、随分立派なお寺(庵)があるもんだな。山頂に来るまで、

お寺があるとは知らなかった。観光名所になっても良いかと思うが、立ち寄る人は少ない。

少し離れた岩峰の上に、鐘楼が立ててある。東側に展望が開け、御来光は素晴しいと思うが、

今日は残念ながらの曇り空で、視界も冴えない。トイレを借りてから、登りと同じ道へ引き返す。

大滝の上の展望岩場まで下ってきた、多くの人が休憩している。対岸は巨大な岩壁が続く。

岩壁に張り付くように、人が歩いている。洞窟への道だ。高度感があって、面白そうだな。

望遠で覗いてみる。後で実際に歩いてみると、道幅は狭いが、鉄製の手すりがあって、

ここから見るほどの、高度感はなかった。人出が多い時には、すれ違うのも大変だろう。

金烏山の麓の観光村。レストラン・土産物屋が、随分沢山ある。市バスに乗り町に戻るが、

亀尾駅には行かず、かなり手前で降りる。案内所で、タクシーを勧められたことに納得する。