摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

黒岩西北第2支尾根(仮称)

11月27日の日曜は、黒岩尾根に向かう。天気は高曇りでまずまず。

昨日のこともあるのに、出発は11時と相変わらず遅い。ライト持参。

今年は、紅葉は不作らしい。貯水池堰堤脇の紅葉は、まだキレイな方。

例年ならとても綺麗な、「紅葉の茶屋」周囲は、茶色くなってしまってる。

貯水池の周囲の紅葉も、色が薄くてイマイチ鮮やかな美しさに欠ける。

黒岩尾根の取り付きを通り越し、森林植物園東門手前まで、やって来た。

ここに石の階段があり、黒岩尾根に向かって、道が付いてるのは知って

いた。ただ、写真の小沢を挟んで南側にも道があって、一度だけ歩いたが、

それはもう、不快な藪道であったので、あえて、この道も登らずにおいた。

道の入り口には、三段ばかりの石段。炭焼小屋の入口跡かとも思うが、

少し上にも数段の石段が残っており、古くから歩かれている道のようだ。

思いのほか良い道で、現在も歩く人は多いよう。鈴蘭台辺りの人なら、

森林植物園を通り抜けて、摩耶山頂に行くには、最短コースだろうか。

道は細尾根を登っていく。背の低い松や雑木が多く、展望もある。

ノースドウントリッジや高尾山。その向こうには、再度山も望める。

南側には、黒岩西北第1支尾根(仮称)。歩いた感じは、急な山腹。

展望もなく、ぐずぐずの道を藪を払いながら、ただ歩いた記憶だけ。

尾根や谷に勝手に名をつけるとは、おこがましいにほどがあるが、

正式名を知らないので、許されたい。1・2は自分が登った順だし。

さらに高度を上げると、菊水山や、須磨浦の山も見えてくる。

階段状の岩場が現れる。周囲は落葉樹が多くて、明るい雰囲気だ。

摩耶山では久しぶりに、歩いていて楽しいと思える道に出会えた。

蜘蛛の巣がない秋か新緑の季節なら、登り限定でお勧めコースだ。

やがて尾根の頭と思える所に達すると、道はトラバース気味に

南西へ下り、飛び出したのが、この場所。黒岩尾根脇のベンチ。

まっすぐ下れば、黒岩西北第1支尾根(仮称)の道。上下とも

取り付きが、10メートルも離れていない二つの尾根道だが、

全く異なる雰囲気を持つ道だった。東西南北は不確かな表記。

そのまま、黒岩尾根を登る。植林帯から上では、下生えの木が、

黄葉している。暗い森の中、フワフワと葉だけが浮いているよう。