済州の市外バスターミナルから城山行きの始発バスに乗る。6時50分。
約1時間かかって、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)入口に到着した。
日出峰だけに、日の出を見に来る人が多いそうだが、まだ閑散とした様子。
済州島でも有数の観光地だけに、広い駐車場と沢山の土産物店。下の村にも、
海鮮食堂が沢山あって、てぐすね引いて観光客を待ち構えているという具合だ。
入口で2000Wの、入場料を払って園内に入り、舗装された遊歩道を登っていく。
やがて遊歩道は、岩壁の間を九十九に登っていくようになる。かなり急な道だ。
遠くに漢拏山を望むが、山頂は雲に覆われている。済州島は雨の日が多いそう。、
昨日は雲が多かったとはいえ、漢拏山頂からの展望を楽しめたのは幸運だった。
息を切らして辿り着いた城山日出峰の山頂。観光写真そのままの旧火口風景。
山頂で歩けるのは火口壁のごく一部だけで、すべてボードウォークとなっている。
観光客もまだ少なく、朝日を浴びながら海風に吹かれて、なかなか気持ちが良い。
ボードウォークに寝転んだりして、20分もいたかな、いや写真の時間を見たら、
40分も山頂でゴロゴロしてた。頼みもしないのに、勝手にガイドしてるおじさん。
ガイド料を請求するでもなく、地元の世話好きな人のようだが、煙たがられてる。
ちらほら中国語が聞こえてきた。中国人の団体バスが到着したようだ。降りよう。
急な階段を上ってきたものだ。日出峰は砂州で本島と繋がってるのがよく分かる。
日出峰の東側は、大断崖となっている。
中国人客大歓迎と書かれた横断幕の横を、列を成して歩いて行く中国人団体。
入場料だけでも、すごい収益だ。済州市内でも、同様の横断幕を良く見かけた。
その後、済州市内に戻り。フェリーターミナルのコインロッカーに荷物を預けて、
龍頭岩など見て、午後のフェリーで莞島に向かう。漢拏山登山の骨休みの一日。
さて、韓国のバスでは、運転手が自分の好きなラジオを掛けていることが多い、
が、済州市から城山日出峰に向かった運転手は、なかなかの音楽好きのようで、
洋楽のオールデイズのテープを流していた。済州島の広い牧場や一直線の道を、
眺めて聞いてると、この曲がやけに耳に残り、今回の旅の間中、口ずさんでいた。