摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

新穂高・三枚岩西稜(仮称)

5月15日の日曜日。おいしいネンミョンとキムパブで、

20度の焼酎(ソジュ)360ccを、一本開けてしまった。

この後は前回、新穂高西稜を登った時に現れた踏跡を、

三枚岩の下部で探して、609ピークへ登るという予定。

徳川道からシェール道に入り、最初の渡渉点を渡らずに、

右手の藪に入ってみる。この辺りでは、もう千鳥足状態。

写真中央下の岩に、脛をぶつけて、痛くてたまらない。

小さな堰堤が見えた辺りで、小尾根を登ってみるが、

頭上に高圧鉄塔が見えて、西側すぎると一旦元に戻る。

沢に沿って東にトラバースしていけば、件の踏跡末端に

出会わないかと思ったが、小沢を二つほど越していくが、

行く手に深い沢が現れ嫌になった。踏跡は見つからない。

適当に上に向かう。根気もなければ、探究心も無い酔っ払い。

新緑は美しいが藪は煩い。朽ちた木が多く手懸りは慎重に。

コーナンで190円で買った皮手袋が大活躍。それでも一本

皮を貫いて、手のひらに刺さったトゲがある。ルート探索は、

家族に任せた。随分遅れてついていく。踏跡はやっぱり無い。

さらに登ると岩場も出てくるが、とても脆くなってる岩だ。

手掛かり、足場にしようとすると、かなり大きな塊が剥れる。

面白い岩場が現れた、階段状になっていて快適に登って行ける。

振返れば足元に、生田川源流の展望が広がる。右手には一般道

の上に立つ鉄塔が近く見えるが、間にはルンゼ状の岩場がある。

階段状の岩場から、右手を見る。向こうには黒岩尾根が見える。

手前は、新穂高の巡視路のある尾根。少し上には高圧鉄塔がある。

左手には前回、登った新穂高西稜(仮称)が見える。写真では分かりにくいが、

手前にも、もう一つ尾根がある。それぞれの尾根の間がルンゼ状になっている。

つまり三枚岩とは、谷折にした短冊を三枚並べたような岩場なのだろうか。

今日登ってきたのは、右手から一枚目と二枚目の間の稜線のように思われる。

すっきり登れるのは、二つ上の写真の階段状の岩場10メートルぐらいだけ。

その前後は、細尾根を松の木の枝を潜ったり払い除けて、何とか登って行く。

最後に、大きな岩が現れ回り込んで乗り越すと、ひょっこり一般道に飛び出す。

一般道をさらに登って、お約束の展望岩場の写真。

新穂高の山頂は、二畳ほどの平地。休憩は一組限定だな。

東側の徳川道新穂高登山口まで下ってきた。可愛い私製標識ある所。

随分長い間此処にある。十年以上かな。針金が錆びて切れそうだったが、

新しい針金に替えてあるようだ。西側にもこんな標識があったらいいのに。

ドライブウェイの出る手前には、山ツツジが咲いていた。

日曜の午後だが、やや中途半端な時間のせいか、閑散とした掬星台。

遠望は効かないが、西日が差してキレイな神戸市街。