摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

シェール道から新穂高西稜を登る(後編)・・・・・2011年4月3日

新穂高西稜は、いきなり岩稜ではじまるが、岩場は長くは続かない。

全般的には、松や潅木の薄い藪であり、密生こそしてはいないが、

藪を分けるのにコーナンで、190円で買った豚皮の手袋が大活躍。

上の写真では分かりにくいが、イノシシの作った獣道が尾根上にある。

細い岩稜も現れたりするが、この辺りでは、踏跡といえるものは無い。

大きな岩を積み上げたような、岩稜も出てくる。岩の上に登れば、

270度ぐらいの大展望が得られる。なかなか楽しくなってきたな。

上の写真では、上手く表現できていないが、大きな景色が望める。

遠くには高取山や淡路島が望める。明石大橋も少し見えている。

急だった岩稜が、緩やかになると右側に大きな岩場が見えてくる。

地図上の「三枚岩」であろう。この辺りで、尾根状にはしっかりした

踏跡が出現する。何処から上ってきているのか、分からなかったが、

三枚岩が岩登りのゲレンデとして利用されていた頃があったならば、

登攀後の下降路もあったはずで、三枚岩の基部へ至っているのかも。

登り着いたのは、609ピーク。東側にはオニギリ型の新穂高山頂。

何の予備知識もなく、適当に登っただけに、岩稜登りや大展望など、

思いのほか楽しい山歩きが出来た。新緑の頃に、また登りに来よう。