摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

霊鷲山(1081m)・・・・・慶尚南道 梁山市・・・2011年2月11日

3連休を利用して釜山へやって来た。ところが初日の2月11日は、

週間予報でもずっと雪。昨日見た日本の天気予報は、暴風雪だそう。

ネットで見た釜山の天気予報は、大雪だった。かなり心配したが・・。

早朝、地下鉄で老圃洞のバスターミナルに向かう。乗り場に下ると

近くの低山も真っ白だ。通度寺(トンドサ)を経由するバスに乗ろう。

通度寺停車場は寺の前ではなく、近くの街中に在って、隣の席の

男の子に教えてもらわなければ、乗り過ごすところだった。感謝。

寺の門前に大きな道標があり、靈鷲山へは右から回り込むようだ。

大きな通度寺の寺域を、大きく回り込むように村道を歩いて行く。

大きな牡丹雪が降っているが、道に落ちれば溶けてしまっている。

いろいろ迷ったり、人に聞いたりして、何とか登山口に辿り着いた。

道標等も無い地味な登山口だが、案内登山会の標識があるので、

まあ、間違いないだろう。松林の中の良く踏まれた道を登って行く。

登って行くと、結構積もっている。雪景色を撮りに来ている人が

いたので、釜山ではこのぐらい積もるのも珍しいのかもしれない。

何度か林道を交差し登って行くと、ご夫婦ハイカーに追いついた。

しっかりした冬山装備をされている。それを見て我々がほとんど

夏山装備なのに気づいた。アイゼンもストックも持ってないよな。

林道を離れ谷筋を登る。トレースは無く、何処が道か分かり難い。

少し日が差してきた。ここまま晴れてくれと、願わずにいられない。

また林道にでると小屋があった。登山者向けの食堂で人もいる。

景色も良くて一休みするのに良さそうだが、我々は余裕が無い。

展望も無い谷筋を歩いてきたのだが、ようやく稜線が見えてきた。

ここまでは南側を登って来たのだが、尾根を乗り越し北側に移る。

途端に積雪が増えて、30センチ位になった。サラサラの雪だが、

アイゼン、ストックなしでは滑るし寒い、かなり苦労して登って行く。

ようやく、山頂が見える所まで登って来た。空はまた曇り風が強い。

膝までの雪を分けて、山頂に到着。だがガスって視界は全く無い。

菓子パンを食べていると、先のご夫婦も登って来られた。二人は

縦走されるようで先に進まれたが、装備不足の我々は引き返そう。

下って行くと、これから山頂を目指す、数グループとすれ違った。

林道より下では、すでに雪は溶けかかり、朝の雪景色は無かった。

登山口まで戻ると、マウルバスが停車していた。何のことは無い、

通度寺入口から靈鷲山登山口、つまり此処までバスあったのだ。

仰ぎ見ると、ガスも晴れて靈鷲山の頂上が見えている。もう少し、

遅く登れば良かったのかな。帰りはバスに乗ろうかとも思ったが、

発車時刻が分からなくて、やっぱり歩いて帰る。何か気が抜けた。