日本から香港の山に登りに行くとすれば、登山ガイドだけではなく、
普通の観光ガイドも必要になる。十数年ぶりに香港を訪れるので、
香港のガイドブックを図書館で、借りるだけ借りて読み比べてみた。
その結果、山行目的の個人旅行者に最良の一冊は、この本に決定。
その最大の理由が「重量」。もう一冊最後まで選考に残ったのが、
地球の歩き方「香港」なのだが、新個人旅行が253グラムに対し、
515グラムもある。チタンコッフェルとステンレスぐらい違いかな。
この本は、軽い紙を使用していて、ページ数割にしても軽いのだ。
改めて確めてみると、出版元は山の地図の「昭文社」・・なるほど。
この重さならザックの底に、放り込んでおいても苦にならないかな。
市街地図の詳細さでは、「地球の歩き方」が抜きん出ているが、
交通や緊急時の対応方法等の、基本的な情報は遜色ない内容だ。
おまけに、たった1ページだが、香港ハイキングのガイドもある。
3コースばかり簡記されているが、何よりハイキング用の地図と
その販売所を紹介してる点は、白眉といえる。さすが昭文社だ。