摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

謎の水道管理歩道・・・(徳川道から摩耶別山へ)

桜谷出合から、徳川道を少し登ると、公設道標のあるシェール道分岐に至る。

さて此処にはもう一本、右上方向の斜面から、下ってくる明確な踏跡がある。

これが水道管理歩道?。だが、というからには、両端に水道施設があるはず。

歩道の延長線上、薄い踏跡を生田川に下り。小さな堰堤を渡るとありました。

現在は廃墟だが、過去には増圧給水装置(増圧ポンプ)が働いていたのかな。

つまり生田川の水を圧を掛けて山頂に上げ、山上施設に給水してたのだろう。

シェール道分岐に戻って、右手の踏跡に入っていく。入口こそ暗いがすぐに

細尾根となり、落葉した今の季節は、意外に明るい雰囲気だ。岩が多いので、

全ての水道管は埋設しきれないのか、道に沿ってコンクリートで固めてある。

崩れて錆びた水道管が露出している所、管が途切れている所もあったりする。

道沿いにところどころに、神戸市水道局の制水弁や排気弁の構造物が現れる。

細かった尾根がやがて広くなると、管理歩道は1m程の幅を持つようになる。

路肩は比較的に新しい黒い土嚢で、補強されており、牛や馬でも通れそうだ。

単に水道施設の管理用だけなら、こんな太い道は必要ないと思うのだけど?。

登るにつれて、東の新穂高が良く見える。西側には黒岩尾根の大きな黒い影。

やがて道は、天上寺駐車場近くのドライブウェイへ、突き当たるのだが・・。

摩耶別山に、摩耶減圧槽がある。今日歩いた道もそこまで続くと思っていた。

ところが、ドライブウェイの別山山頂側には、道の跡形さえもないのである。

仕方なく斜面の歩きやすい所を、登ってみると、天上寺の裏側に出てしまう。

北側に回りこみ別山山頂の舗装路に出る。だが、あれだけしっかりした道が、

ドライブウェイで途切れてしまうのはどうしてなんだろう。小さな謎である。

別山山頂の北側にある立入禁止の看板。この奥が、現在の管理歩道のようだ。

もちろん入ったてはいないが、噂では歩道上に1箇所「空気弁」があるとか。

但し、道はドライブウェイの落石防止のネットで 遮られ、行き止まりとの事。

摩耶別山の山頂には、この水道施設がある為か、三角点も公設の標識もない。

717m、摩耶山系の最高峰でありながら、ほとんど知られていないだろう。

水道施設フェンス横の木に、私製の標識がひとつだけ、括り付けられていた。