その昔、山の先輩にテントの中で、韓国での岩登りの話を聞いた。
仁寿峰(インスポン)という素晴らしいスラブを持つ山での話だ。
それがいつまでも忘れられずに、いつか登りたいと思っていた。
残念ながら、仁寿峰には登山道はなくクライマーだけの山だった。
下の写真が仁寿峰(インスポン)。ヘタレなハムには登れない。
初めて韓国に行ったのは2006年。まだ5年もたっていないんだな。
今にも降り出しそうな天気だったけど、地下鉄4号線でスユ駅下車、
コンビニで水など買ってバス停に向かうが、ハングルが読めないので
バスが分からない。登山姿の人につられて乗ったのは確か130番バス。
洞仙寺入口(トソンサイプク)下車し、そこからかなり歩いて売票所へ。
バス停から売票所までは、タクシーや寺の送迎バスも利用できたようだ。
初めての韓国で、まったく要領を得ない。
売票所で1000Wの地図を買い登り始める。道は仁寿峰を巻くようにして、
白雲台へ至る。写真は白雲台の山頂直下。山頂の太極旗も見えている。
正式な登山道には、写真のようなワイヤーが張ってあるが、上部では
かなりの高度感がある。山頂はすぐ隣の仁寿峰より、30メートルほど高い。
前述の先輩の話で、韓国ではハイキング道でも、岩の2級(剣岳の八峰)
ぐらいは、ざらにあると聞いたことが記憶に残っていたが、実際のところ、
普通のハイキング姿の人が続々と、登山道を外れ足元がスパッと切れた、
バリエーションルートを、クライムダウンしていくのにはかなり驚いた。