油コブシは六甲山であって、摩耶山ではない。
でも、山羊戸渡へのアプローチなので、遠慮気味に書いてみる。
坊主山から北に伸びる道は、東西に伸びる高羽道という水平道に突き当たる。
ここを西に向かっても、油コブシ登山道に合するが、いかにも迂遠である。
高羽道との三叉路から、落ち葉ではっきりしないが、北東に登る踏跡がある。
これが森林管理道である。落葉樹の森を九十九にあがり、やがて油コブシ登山道に合する。
油コブシといえば、縁台型のベンチが散在する広場を、思い出す人が多いだろうが、
油コブシの三角点は、標高にして30米ばかり上にある。
広場から三角点へは、直登する急な道と、緩やかに山腹を巻いていく道がある。
最近に至るまで(数十年間)、直登する急な道しか歩いたことが無かった。
何を思ったか、初めて巻き道を歩いてみて、西側に展望の開けた大岩があることを知る。
岩の上には、やっと一人が腰掛けることができる。
ここからの、長峰山方面の展望がなかなか雄大である。写真では現しきれていないが、
長峰山の全容、少し頭を出した摩耶山。神戸市内のビル群、明石大橋・淡路島が見える。
一休みしたら、油コブシ登山道を登り、六甲ケーブル山上駅脇から天望尾根を下り、
アイスロード下部、ドライブウェイ旧道を登り返して「山羊戸渡」へ。まだ、先は長い。