「馬耳山(マイサン)に行って、馬耳山(マイサン)に登れず。」
夜遅く金浦空港に到着、外に出ると冷たい雨が降っている。
金浦空港のバス停から、全州行きの市外バスに乗る。
全州には、夜中の1時半ごろ、市内一の高級ホテル前に到着。
バスを降りて、方向も解らずぐずぐずしていると、運転手が「どこに行く?」
「市外バスターミナル近くの旅館に泊まりたい。」何とか通じたようで、
もう一度、バスに乗れというジェスチャー。
市外バスターミナル近くまで便乗させてもらった。感謝。
しばらく歩くとネオンきらめく旅館街。手近かな旅館に投宿(20000W)
次の朝、市外バスターミナルから鎮安市へ、さらに市内バスで馬耳山へ。
土産物店や食堂が沢山ある入り口だが、素直に登ると単純往復でつまらない。
周囲の尾根を一回りして、馬耳山に登頂したい。
広々とした駐車場の隅から、遠回りのコースをたどる。
稜線に達したところで、前を歩いていたオバサンがしきりに話しかける。
言葉は全く分からないが、指し示す方向に、展望台が見える。
あっちに登ってみたらと言うことのよう。行ってみよう。
展望台に至る。風はきついが四方の見晴らしが良い。
ここで気づいたのが、馬耳山には、南と北に駐車場があり表玄関は南駐車場のよう。
私達がバスで着いたのは、北駐車場。どうりで閑散としていたわけだ。
来た道を登り返して塔寺(タプサ)に向かう。写真は雌馬耳山。
塔寺(タプサ)の雰囲気は、独特のものがあるが、
石像などは最近の作りで、今ひとつ味わいに欠ける寺である。
この寺の脇から登ると、雌馬耳山と雄馬耳山の鞍部に至る。
ロンリープラネットによると雌馬耳山には、登れるとのことだったが、
登山道入り口には、2004年より2014年10月まで、10年間登山禁止の看板が。
うーん、あのオバサンが展望台に行くことを、勧めた訳が分かった。
下りきって、振り返る馬耳山。桜が散り始めている、日本より一と月遅い春。