摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

馬耳山(685m)・・・・・・全州市・鎮安郡・・・2010年4月29日

「馬耳山(マイサン)に行って、馬耳山(マイサン)に登れず。」

夜遅く金浦空港に到着、外に出ると冷たい雨が降っている。

金浦空港のバス停から、全州行きの市外バスに乗る。

全州には、夜中の1時半ごろ、市内一の高級ホテル前に到着。

バスを降りて、方向も解らずぐずぐずしていると、運転手が「どこに行く?」

「市外バスターミナル近くの旅館に泊まりたい。」何とか通じたようで、

もう一度、バスに乗れというジェスチャー

市外バスターミナル近くまで便乗させてもらった。感謝。

しばらく歩くとネオンきらめく旅館街。手近かな旅館に投宿(20000W)

次の朝、市外バスターミナルから鎮安市へ、さらに市内バスで馬耳山へ。

土産物店や食堂が沢山ある入り口だが、素直に登ると単純往復でつまらない。

周囲の尾根を一回りして、馬耳山に登頂したい。

広々とした駐車場の隅から、遠回りのコースをたどる。

稜線に達したところで、前を歩いていたオバサンがしきりに話しかける。

言葉は全く分からないが、指し示す方向に、展望台が見える。

あっちに登ってみたらと言うことのよう。行ってみよう。

展望台に至る。風はきついが四方の見晴らしが良い。

ここで気づいたのが、馬耳山には、南と北に駐車場があり表玄関は南駐車場のよう。

私達がバスで着いたのは、北駐車場。どうりで閑散としていたわけだ。

来た道を登り返して塔寺(タプサ)に向かう。写真は雌馬耳山。

塔寺(タプサ)の雰囲気は、独特のものがあるが、

石像などは最近の作りで、今ひとつ味わいに欠ける寺である。

この寺の脇から登ると、雌馬耳山と雄馬耳山の鞍部に至る。

ロンリープラネットによると雌馬耳山には、登れるとのことだったが、

登山道入り口には、2004年より2014年10月まで、10年間登山禁止の看板が。

うーん、あのオバサンが展望台に行くことを、勧めた訳が分かった。

下りきって、振り返る馬耳山。桜が散り始めている、日本より一と月遅い春。