年間50回以上摩耶山に登るが、その三分の一ぐらいは黒岩尾根からだ。
摩耶山で、最も魅力的な登山路だと思っている。
道幅広く真夏でも暑苦しく感じない。その割りに歩く人は少なく荒れていない。
下部は、南側こそ照葉樹が多いが、北側は落葉樹が多く明るい。
上部に至ると、松と潅木の明るい尾根筋になり、六甲らしいミヤコ笹も現れる。
針葉樹の植林帯もあるが、それはそれで変化があり楽しめる。
特に好展望の道ではないのだが、何度登っても飽きない道だ。
グループ登山の方達が、よく下山路としてこの道を使っておられるのが、とても残念だ。
この道は、登りにとってこそ魅力的だと思う。
写真のように、下部は三段の急坂になっている。グイグイと標高を稼いで行くのは、
垂直方向へのスピード感を味わえておもしろい。