12月8日の日曜日。二本松林道から再度谷を渡り、神戸東線一四鉄塔へ登り、
鉄塔下で昼食を済ます。此処からは、毎秋に一度は歩く、防火道を下って行く。
東側の高圧線の下が伐採されて、展望が良くなっている。先ほど歩いてきた
二本松林道のセコイア林がよく見える。その向こうには、大阪・梅田のビル群。
今日は午後から曇り空になったけど、不思議なことに遠望が効く。防火道からは、
手前に神戸空港の西端。その向こうに関空の連絡橋から、空港島が見えている。
防火道は人の歩く道ではない。防火帯と呼んだ方が適切かもしれない。山火事の
拡大を防ぐために設けられた伐採地で、北摂の山に多い。六甲山系には少ない。
数年前から草刈がされなくなって、防火道本来の役目は終わったようだ。その後、
二本松林道側の入り口に、「この道、危険なため通行禁止」の看板が設けられた。
人が歩く為の道ではないので、急な部分もあるが、それほど危険とは思えないが・・。
防火道の最後のピークを望む。この手前の下りが、急な上に荒れていて滑りやすい。
注意して鞍部に下り、最後の登り。笹は伸びてきたが、防火道の雰囲気が残る所だ。
ピーク手前で西側を望む。ビーナスブリッジ上のレストラン。その向こうは元町辺り。
防火道南端の187ピーク。神戸港の眺めが良い。此処にある樹は、早くから紅葉し、
シーズン最後まで、葉を散らさずにいる。この樹と港の風景は、防火道のハイライト。
いつもなら187ピーク下で、二分する道を東側にとるだが、今日は西へ行ってみよう。
以前に一度だけ歩いた記憶がある。道が悪かったのと、家に帰るのに遠回りなので、
それ以降は、毎回東側の道を下っていた。落葉した樹間から菊水山が間近に見える。
急な道と緩やかな道が連続して現れる。急な部分に設けられた木の階段は朽ちている。
兵庫区の向こうの海には、友ヶ島が浮いている。薄暗いわりには、遠くが良く見える。
防火道の最後の数十米に急な下りがある。階段は朽ちてしまい、砂礫の道は滑りやすい。
結局のところ危険な部分は、最後の数十メートルなのだろうか。階段を修復して欲しい。
東側へ下る道は悪くないが、私有地を通行するので、市も登山道とは公認し難いのかも。