摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

六甲線一三鉄塔から一四鉄塔尾根へ谷渡り・・・(摩耶山南面・薮尾根の季節 28)

早朝に震度4の地震があり、目が覚めた。地震は怖いが、無風快晴だ。

歯医者さんの診察があって、阪急六甲回り。診療が終わると、10時半。

やや遠回りだが、プチ・プレに寄ってバタールを買い、杣谷に向かう。

篠原北町公園から。ケーブル中間駅東斜面の桜が、まだ咲いている。

バス通りから1本北側の道。桜は終わったがお屋敷の庭木が美しい。

杣谷に入るとツツジが良く咲いている。特に東側の斜面が、点々と紫色に

染まってる。摩耶堰堤乗越では、山桜がまだ白い花を散らしていなかった。

もし、摩耶山に1度だけ行こう、という人がいたら、今の季節がお勧めだ。

藪道を歩くにしても、まだ蜘蛛の巣は無いし、何より種々の花が楽しめる。

今日も長峰山西尾根(仮称)にやってきた。このところ連続しているが、

ツツジの季節に、一番登りたい所と考えると、この尾根になってしまう。

取りつきの急斜面を過ぎ、尾根に乗った所。岩ケ谷に山桜が咲いている。

先週はツボミも固かったが、今日は咲き始めているツツジが多くなった。

中には満開のものもある。展望のない藪尾根だが、この時期退屈しない。

今日は長峰山頂まで登り、一四鉄塔のある大石尾根(仮称)を下るつもり。

だが、これより上は、ツツジも咲いてないだろうし、何よりも急登が嫌だな。

関電の人も一四鉄塔へ行くのには、谷を渡ったほうが楽だろうって考えた。

南の岩ケ谷は険しいが、北側の谷は一度遡行したが、比較的穏やかな谷。

そう考えてると、北側に切り開きがあるのに気付いた。そこを少し下ると、

何と探していた桜の大木が、すぐそこにあった。大石尾根から見かけて、

来たいと思ってたが、場所も分からず、急斜面にあるようで諦めていた。

実際に急斜面に立っている。幹のそばまでは近寄り難いが、大きく枝を

広げているので、切り開きを下って行っても、花の真下を通ることになる。

急斜面を下りきると、右手に大きな堰堤が見えてきた。対岸の桜も満開だ。

堰堤上の堆積地で谷を渡り、わずかに登ると大石尾根の踏跡に辿り着いた。

踏跡を少し登れば展望の良い場所に出る。先ほどの桜の大木を遠望する。

しばし展望を楽しんだ後は、大石尾根の踏跡を下っていく。一段下から、

山頂方向を振り返る。一三鉄塔から・桜の大木・堰堤と桜も見えている。

大石尾根は比較的ツツジの開花の遅い所だが、もう咲いている花が多い。

この尾根からは、木の袋尾根が屹立し、立派に見える。時間はもう遅いが、

谷渡りで山頂に登っていないし、もう一度、木の袋尾根を登り返そうと思う。