2月5日の日曜日。朝の内は晴れていた。町内の公園掃除に従事した後、
おざなりに、自宅からは摩耶山頂に、最も早く登れる青谷東尾根に向かう。
ケーブルが運休中なので、歩いて降りなければ・・・。そう思うと、もう嫌になった。
青谷東尾根の此の場所から、数メートル先に、西へ下る切開きがあったはず。
何処へ下るか、一度歩いてみよう。たぶん静香園の茶畑あたりに降りるのでは。
測量か境界標識設置の為の、切開きだと思っていたが、下るにつれ道が良くなる。
途中の樹林帯では、ずいぶん広い道になる。日当たりの良い所では藪にもなるが、
まずまず道と言えるだろう。さらに下ると右手に、亀の滝第二砂防ダムが現われる。
ところが、亀の滝第二砂防ダムを過ぎた辺りで、唐突に尾根道は終わる。足元には、
廃屋が見えているが、段差や鉄条網があるようで、このまま下るのは、あきらめた。
砂防ダムの下で、北側の対岸へ渡り、細い踏み跡を辿り、青谷本流の河原に降りる。
青谷道へ渡ったところから振り返る。正面には廃屋。左手にある小沢の北側を下った。
静香園の茶畑よりは、かなり下流。相変わらず、いい加減な目測、思惑で歩いている。
数十メートル下れば、亀乃瀧堰堤。いくらなんでも物足りない。右側に見える道を登り、
新神戸まで歩こうか。こちらは、間違いなく学校林道の分岐、砲台跡へ登りつくはずだ。
最初こそ細尾根に、しっかりした道がついている。だが登るにつれ、だんだん怪しくなる。
振り返ると、青谷東尾根が、意外なほど緩やかに見えている。足元は砂地で崩れやすい。
明治44年建立の神戸市役所の石柱。此の辺りから、尾根が広くなって、道が不分明となる。
高木の照葉樹林の林で、展望は皆無。砂地の荒れた雰囲気の広い尾根は、不気味でさえある。
神仙寺道に合流し、東山尾根の分岐。公設標識を見ると、南側に青谷への表示がある。
つまり、此の標識が設置された当時は、今日登ってきた道が、一般路だったのだろうか。
せっかくの晴れた日曜日を、つまらない事に費やしてしまった。ご利用は計画的にと反省。