摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

都賀谷源流遡行

先週、サウスロードを歩いた時、水量豊富な滑床の沢を横断した。

帰って灘区の防災地図を見てみると、都賀谷の源流のようである。

山羊戸渡の取りつき。又は、表六甲ドライブウェイのもう一段上の

ヘアピンカーブからでも入谷出来るかと思われる。しかし中流域は

堰堤が数多くあり、通過も困難だろう。何か良い方法は無いものか。

という訳で、摩耶山上からアプローチすることに決定。

もちろんだが今日も、年会費3000円の友の会乗車。

やって来たのは、山羊戸渡。「戻れ」の看板を過ぎしばらくで、

尾根が二分する。山羊戸渡の道は、東へ向かい下っていくが、

北側の細尾根に踏跡が続いている。古いが切り開きもある。

中段に架線場跡がある。つまり踏跡は此処への作業道だったのだ。

当然踏跡は消える。進んできた北側は、急峻な崖になって下れない。

東側に緩い斜面を求めて、潅木の林の中を下って行く。急斜面の上、

朽ちた木が多く、頼りにするとポキポキ折れるので、慎重に下って行く。

都賀谷に下り着いた。西(自然の家)と北(サウスロード)への二股。

北方向からの水量が多い。明るい花崗岩の滑滝で、良い雰囲気の所。

ここで冷たい麦茶を飲んで一休み。地下足袋とポリわらじに履き替える。

すぐに6メートルばかりの滝に出会う。上流に向かって右手から巻く。

岩屑の詰まったルンゼ状から岩の斜面を登るが、岩の風化が進んで、

手掛かり、足がかりにした岩が、パラパラと剥がれ落ちるので、要注意。

直登出来ないかと思うが、ハムには無理だろうな。

以下この記事では、左右は上流に向かってのもの。

地図も磁石も持っていないので、東西南北は推測。

続いて、同じぐらいの滝が現れる。ここも右斜面に巻き道を求める。

大きく巻き上がると、滝の上流が崖になっていて、谷に降りれない。

下り直して、滝の落ち口近くの岩場をトラバースして、谷底に戻る。

この巻き道も急であり、朽ちた木や崩れやすい斜面が多く要注意。

滝の上は、苔むして滑りやすいが、小さな滑滝が連続する。

何処でも登れそうな、階段状の斜爆や、

ミニゴルジェも現れる。水深は膝ぐらい。

ミニゴルジェの上で、堰堤に行く手をさえぎられる。

防災地図には堰堤は一つしか書いてなかったが、

この上にも、もう一つ大きな堰堤があった。

堰堤の上は二股になっているが、とにかく水流の多いほうへ進む。

サウスロードの小橋が見えてきた。ここで終了しても良かったが、

まだ水量もあり、滑も続いているので、橋をくぐって上流へ進む。

源流らしい雰囲気になってきた。この辺りでも河床の岩盤が露出している。

堰堤が現れたところで、遡行終了。左手の斜面を適当に登って行く。

西六甲ドライブウェイの側壁にさえぎられ、歩道上に上がれない。

側壁沿いに西に向かって、藪を分けていく。ちょっとブルーな気分。

結局、全山縦走路まで道路下をガサゴソ歩いていく。

ここにも東屋はあるが、三国池へ行って昼食にしよう。