摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

長峰山・西尾根(仮称)

東北大地震が気になり、ラジオにかじりついていたが、

今日は、阪急六甲の歯医者さんに予約が入れてある。

10時半の予約だったが、終わったのは12時過ぎ。

ここから近い長峰山に行こう。ニュースを聞いてると、

楽なコースを登る気分にはなれない。藪道を探ろうか。

昨年の4月25日に登った長峰山の西尾根(仮称)だが、

末端に大きな岩場があり、取り付き方がよく解らない。

昨年は杣谷道が、堰堤を乗り越すところから登ったが、

踏跡は全く無く、浮石の多い急斜面で、落石を起こすと

杣谷道まで落ちていきそうで、ヒヤヒヤしながら登った。

稜線には、踏跡があるので、別に登り方があるはずだ。

今日はそれを確かめてみたい。南側から登ってみよう。

岩場の裾を、回り込むように登って行く。山仕事用の

ピンクテープの標識が現れて、薄い踏跡がありそうだ。

岩場を回りこむと、シダの藪が現れる。姫路の山では、

定番だが摩耶山では珍しい。それほど密生していない。

シダ藪の先は、浅い谷状の地形。ここに以前は踏跡が

あったようだが、土砂が崩れて消えてしまったようだ。

ピンクテープの標識は、左上に上っていくが、直上する。

強引に急斜面を登るが、もう一つ納得できない登り方だ。

シダ藪の上端辺りを、西側にトラバースするべきだったか。

稜線には架線のワイヤ・波板等の廃材が散乱している。

かなり昔には、架線場であったのだろう。当然作業路も

あったはずで、今日登って来た所にあったのだと思う。

稜線通しに上って行くと、岩の多い細尾根になる。

それから後は、ハッキリした踏跡を、辿って行ける。

やがて、六甲線一三の高圧鉄塔にでる。此処に至れば、

山頂から巡視路が、下ってきていて、藪を漕ぐ事も無い。

春であれば、桜やツツジのキレイなところなんだが・・。

それでも長峰山の、懐に抱かれているような場所だな。

西側には、掬星台の展望もある。昼食休憩しよう。

この間もラジオで、地震のニュースを聞いていた。

阪神大震災に遭ったし、以前原発の町に住んでいた。

解説者の説明が、根拠の無いものに思えて歯がゆい。

鉄塔からは、急だが立派な巡視路を登って行く。

山頂手前で、ハチノス谷西尾根の巡視路と出会う。

写真の標識は、山頂方向から写したものである。

山頂から、登って来た西尾根(仮称)を見下ろす。

「関電巡視路」を下山する。公設標識にそうあるが、

関電の巡視路はそこら中にある訳で、紛らわしい。

東側には、伯母野への一般道の伐採帯が見える。

この「関電巡視路」は南側直線的に素直に下る。

長峰山から、最も効率的に下れる道だと思うな。