摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

乗鶴山(496m)・・・・・・釜山市・・・2011年2月13日

乗鶴山(スンハクサン)は、釜山市役所のサイトで知った。

秀麗な山容の写真を見て、以前から登りたいと思っていた。

が、登山路の様子が分からない。昨夜、西面の本屋さんで、

市内地図を見て、地下鉄・堂里(タンリ)駅近くの正覚寺が、

乗鶴山頂への、最短コースの登山口だと、目星をつけた。

午後4時の飛行機で帰国するので、午前中がタイムリミット。

堂里駅でタクシーを止めるが、「分からない」と言われる。

1番出口から北へ5分も歩くと、左手の山腹に寺が見える。

アパート内の急坂を上り、松林の中の歩道を辿って行くと、

これが幼稚園を併設した、正覚寺(チョンガクサ)だった。

正覚寺からは、北へ浅い谷沿いの道を登っていく。

谷の奥で、谷を渡って左の尾根へゆるやかに登る道と、

右手の斜面を登る道に分かれる。右へ登るが、この道は、

どうも正規のルートではないようだ。良く踏まれいて、

歩きやすい道だが、公的に整備されている様子がない。

荒々しい砕石の道。直線的に山頂に向かっていく。

潅木が茂って、山頂直下までは、展望の無い道だ。

山頂近くになって、展望が開ける。足元には、正覚寺

西側にはススキの尾根が見える。正規のコースだろう。

乗鶴山(スンハクサン)の山頂は、360度の大展望。

洛東江(ナクトンガン)の広大な河口風景。

東側の南浦洞は、山影に隠れて見えないだろうか。

東の九徳山への稜線は、ススキの原がひろがっている。

だが、九徳山頂にはレーダー施設があり、林道が縦横に

走っていて花村まで、縦走する気持ちは失せてしまった。

乗鶴山の名は、山容が峻厳で勢いあり鶴が飛ぶようと、

名付けられたと聞くが、ハム的には山頂からの展望が、

空を飛ぶ鶴に乗って、下界を眺めるようだからかと思う。

山頂に一人佇むアジョシも、そんな気分じゃないのかな。

素晴らしい展望にゆっくりしたいのは山々だが、なにせ寒い。

北斜面の凍った雪面を、吹き上げてくる風は、いっそう冷たい。

下山は、西側の正規のコースを、正覚寺に向けて下ろう。

道を間違えたとはいえ、直登コースと展望尾根コース。

上り下り違うコースを歩けて、結果オーライという感じ。

黄色い旗は、サンプルチュイ(山火事注意)。

監視小屋もあり。消火用具が積んである。

正覚寺(チョンガクサ)に戻る。登山路案内図があった。

帰ってから調べると、一駅西の下端駅9番出口から出て、

建国中学の西側に、展望尾根へ取りつく道があるようだ。