東海市の市外・高速バスターミナル前から、南に向かう12系統の市内バスに乗る。
1時間ほど、市内をぐるぐるまわって、武陵(ムルン)渓谷に到着。(入場料1500W)
この武陵渓谷は、青玉山(1403m)頭陀山(1325m)等の登山口になっている。
さて、韓国の国立公園では、北漢山以外は登山道がかなり限定されていて、
登山口から山頂まで一本道ということが多く、あまり迷わずに山頂に達する。
だが、武陵渓谷は郡立公園。脇道が多く、見事に道を間違えてしまった。
間違えたのは、たぶんココ。
谷の側面にチムニー状の岩場があり、鉄製の急な階段が取り付けてある。
最上部には、大きなチェックストーンがあり、これをくぐって階段は伸びて行く。
すっかり目を奪われ、分岐の存在にも気づかずに、引き込まれてしまったのだろう。
階段を抜けた後も、道はぐいぐい高度を上げる。対岸の頭陀山の山腹が印象的だ。
だが、そのうち道は、山腹を巻くようになり、ついには山寺に突き当たった。
地図で確かめてみると、道はこの山寺を最高点にして、公園入り口に戻っている。
この時点で、正午。稜線はガスに覆われているし、青玉山への登頂はあきらめた。
武陵渓谷を見下ろす岩の上で、昼食をとって下山することにする。
上の写真は、山寺の下にかかる橋から、下流を覗いたもの。
雪岳山と違い、武陵渓谷を取り巻く山々は、稜線は樹林で覆われているが、
その山腹に、岩を多く露出させている。同じ岩山でもまた違った趣がある。
武陵渓谷に下りついた頃には、今にも降り出しそうな空になっていた。
またいつか紅葉の季節に、再チャレンジしてみたい山だった。