シェール道には、新緑のきれいな5月中に行きたかった。
ただ、そこに至るまでの、トェンティクロスの冗長さに足が遠のいていた。
桜谷の出合から、少し登り徳川道との分岐を過ぎ、谷を渡ると植林の暗い森に入る。
その植林帯を抜けると、パッと明るい新緑の林に飛び出る。この瞬間がいい。
樹木の幹が、白っぽいものが多く、谷沿いの道なのに、高原の林を思わせる。
写真が下手なのと、早や6月なので、新緑も色濃いのが残念。
シェール道の美しい部分はそれほど長く続かない。ひょっこりと林道に出て終わる。
そのまま進むと、穂高湖の大堰堤に至るが、それではつまらない。
穂高湖周遊路の公設道標のところで、右手の笹に覆われた道を行く。
徳川道に合流するまでの短い間だが、深山の源流を歩くような雰囲気である。