新神戸駅の裏から西に向かう山道を登ると、城山(319m)に達する。
標高の低い都心の裏山であるが、数本の登山道があって、なかなか楽しめる。
山麓の公設案内図によると、この一帯は城山展望公園というらしい。
しかしながら、実際の城山は照葉樹の多い山で、展望はほとんどない。
新神戸ロープウェイの真下から、金網越しに神戸の町を望むか、
見晴らし展望台と名付けられた台地から、わずかに港を望むくらいだ。
新神戸から登るとツバキの木が多く、暗いとはいえ落ち着いた雰囲気がある。
そのツバキの森を抜けたところにあるのが、この東屋である。
昔の城郭の廓跡だろう平地に立っていて、実質的に城山の山頂となっている。
こんな低い山でも、春には山桜・初夏にはヤマモモと四季を感じさせる自然がある。
山上に自動車道路のある六甲や摩耶山より、山らしい山だ。