摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

六甲山 黒五谷道の紅葉 

二日前に行った二本松林道の紅葉がイマイチだった。どこか違う所を

家族と歩きたいと考えたら黒五谷が浮かぶ。ところが自分のブログを

読み返してみると、昨年の11月23日に歩いてちょうど見頃だった。

少し遅いような気はするが、近場で他に思い当たらない。日曜日だが

天気が良いので行ってみよう。JR摂津本山駅から阪急岡本駅東側の

踏切を渡って八幡神社に至る。境内の落葉樹は既に葉を落としている。

時刻はまだ7時台である。スタートの遅い我が家が何故こんなに早い

かと云うと、近所にある食堂で日曜日だけの朝定食を頂いて来たから。

6時の開店ですぐに満席になってしまう。八幡谷から打越峠を目指す。

打越峠までは針葉樹の植林帯が続き、越えると照葉樹の暗い森となる。

季節感のない道で、この先に紅葉の見所が有るなどは思いもつかない。

その辺りの認知はどの程度なんだろう。ガイド本に記述は有るのかな。

小川のような黒五谷の流れを渡りきると、前方がパッと明るくなった。

やっぱり少し遅かったかな。木の上にある葉よりも降り積もった落葉

のほうが遥かに多いよう。もう一週間早く来れば良かったかと悔やむ。

遠くから見ると真っ赤に見えた落葉も、近くで見ると黄色の葉が多い。

全然ダメって訳でもないけど今年は少々不作の年かも。大きな台風も

来ず平穏な年だったが、11月に入っての好天続きが仇となったかも。

住吉谷に向かう道を外れて、黒五谷沿いの道へと進む。紅葉が目的で

なければ余り需要のなさそうな道。陽光を透過すればそれなりに綺麗。

桜の開花と違い一斉に紅葉するという事もなく、今が盛りの木もある。

晴天にかなり助けられている紅葉。曇天だったら全然違うに違いない。

写真は葉を残しているものしか撮っていない。俯瞰するとやや寂しい。

それでも間に合った感はある。残り福と言えなくもない良しとしよう。

住吉谷への分岐から一段上がった緩斜面、昨年はとても綺麗だったが、

今年は終わっていた。落葉した葉も黄色いのが多くて写真も撮らない。

更に進んで大木の上端に残り香が。登山道というより緩やかな散歩道。

分岐から15分足らず実際はもっと短く感じたが、私設ベンチに到着。

日当りの良い所なので終わっているかと思ったが良かった残っていた。

八幡谷の如く過剰な物でなく、丸木を並べた必要十分なベンチが有る。

西端のベンチに座って見上げれば此の眺め。さてゆっくり休憩しよう。

最近は面倒になって山でコンロを使う事も無くなったが、今日は行程

がごく短いのでガスコンロを持ってきた。湯を沸かしてお茶にしよう。

堰堤のポンド越しに七兵衛山と打越山が見えている。と思っていたが

鉄塔が立っているのは打越山手前の小丘にである。まあどうでも良い。

通行する方々は意外に多くて、30分程の間に5組ばかり通過された。

知らなかったのは自分達ばかりという事か。そもそも此処のモミジが

植林されたのはいつ頃だろうか。ベンチから上流は落葉した木が多い。

それでも暗い森に入る手前で一本の大木が、紅葉を残していてくれた。

芦屋カントリークラブ(ゴルフ場)下の魚屋道に出た所で状況は一変。

六甲最高峰に向かうハイカーが正に数珠繋ぎ。早出したのは良いけど

ちょうどラッシュアワーに遭遇したみたい。度々道を譲って進めない。

数十名単位の団体も多いので。しばし道を外れてやり過ごしたりする。

そのハイカーの9割がノーマスク。そんなに意識が変わってるのかと

驚いたりする。路傍の岩に上ってみた家族だが何も見えなかったとか。

風吹岩を通過してようやく人混みから逃れられた。会下山遺跡に向け

下山途中で高圧鉄塔の立替え工事跡に寄る。ロックガーデンを見ると

A懸の上には10名程の人がいる。コロナ禍どこ吹く風の行楽日和也。